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ホーム  健康情報  第30回健康教室  第16回 健康教室
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第16回 健康教室

C型肝炎の病態と対策

当病院の健康教室は、「地域の皆さまの健康作りのお手伝い」を目的として、平成9年から年2回、地域の皆さま・病院利用者の方を対象に開催しています。健康教室では、医師による講話、及びご希望の方のみ身長・体重・体脂肪率・血圧測定、保健師・看護師による健康相談、栄養士による栄養相談を行っています。

今回は3月4日(金)に健康教室を開催しました。この教室も早いもので第16回を迎えることができ、皆さまのおかげと感謝しています。

今回の健康教室は「C型肝炎の病態と対策」をテーマに、広島逓信病院、副院長である井上医師による講話を行いました。講話はパワーポイントを使用し、C型肝炎の病態、最近の治療法について、専門的立場から具体的に説明され大変興味深いものとなりました。

井上医師は、C型肝炎はウィルス駆除により完治できる慢性疾患であり、ウィルスが陽性の場合専門医による治療法を相談することが大切だと話しました。

ではここで、井上医師の講話した「C型肝炎の病態と対策」を紹介します。

肝炎とは

大きく分けるとウィルス性と非ウィルス性がある。感染経路は経口と非経口がある。
C型肝炎はウィルス性で非経口感染である。

C型肝炎の感染経路

輸血後   30~40%
散発性   60~70%    通常の日常生活では感染しない。

C型肝炎の自然経過における予後

肝臓病の進行

  1. 急性肝炎(感染後1~30か月)
        ↓  80%
  2. 慢性肝炎 (感染後10年~20年)
        ↓  30~40%
  3. 肝硬変 (感染後20~30年)
        ↓  70~80%
  4. 肝ガン (感染後25~35年)

慢性肝炎とは

治療法

       
  1. 原因療法・・・ウィルスを排除する
    • IFN(インターフェロン)・・・大量
    • Peg-IFN(ペグインターフェロン)
    • IFN+リバビリン(レベトール)
    • Peg-IFN+リバビリン
  2. 対症療法・・・ALT(GPT)を低値に維持する。
    • IFN(少量)
    • 強力ネオミノファーゲンC(SNMC)
    • ウルソデオキシコール酸(ウルソ)
    • 瀉血
    • その他

慢性肝炎とインターフェロン療法

インターフェロン治療は、C型肝炎を治癒させうる現時点での唯一の治療法である。

治療は以下に示すが、3 がスタンダードであり、50%~60%の完全治癒と言われている。

  1. 2週間の連日筋肉注射 + 6か月間3回/週 筋肉注射
  2. 6~8週間の連日静脈注射
  3. 1週間に1回Peg-IFN 皮下注射しリバビリンを体重に応じて計24週~48週間内服する。

インターフェロン療法の副作用

初期症状(1週間以内)
インフルエンザ様症状(頭痛・関節痛・筋肉痛・倦怠感)
中期症状(1~8週間)
微熱、易疲労感、消化器症状、皮膚症状、精神症状、胸痛、不脈脈など
後期症状(2か月以降)
脱毛・甲状腺機能異常・間質性肺炎・糖尿病
その他
眼底出血、出血傾向、LDH高値、白血球・血小板の減少、蛋白尿

インターフェロン治療効果予測因子

因子により、効きやすさと効きにくさがある。

(1) ウィルス因子(2)ホスト因子
ウィルス量
ウィルス型
年齢
性別
繊維化
血小板数

慢性肝炎の新しい治療法

ラミブジン(ゼフィックス)
B型肝炎ウィルスへの抗ウィルス剤
投与期間中は肝炎の沈静化
耐性株の出現と劇症化が問題
  
リバビリン療法(レベトール)
インターフェロンとの併用で、C型肝炎に有効。
主な副作用  溶血性貧血
ペグインターフェロン
週に一回の投与。副作用の問題。
コンセンサスインターフェロン(アドバフェロン) 
より効果の高いインターフェロン

まとめ

  1. C型肝炎ウィルスは非経口的に感染するが、感染力は弱く夫婦間感染はほとんどなく、母子感染もごくわずかである。
  2. C型肝炎ウィルスに感染すると、60~70%キャリアに移行し、感染後10~20年で慢性肝炎に20~30年後には肝硬変となり、70~80%の割合で肝癌を発生する。
  3. インターフェロンはウィルスを駆除する唯一の根治療法であり、長期投与(1年以上)や再投与、あるいはペグインターフェロンと抗ウィルス剤(リバビリン)との併用により、著効率が50~60%に上昇し、肝癌の発生は半数以下に抑制される。
  4. C型肝炎は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病とは異なり、ウィルス駆除により完治できる慢性疾患であり、ウィルスが陽性である場合、専門医に治療法を相談することが大切である。
C型肝炎について正しく理解し、早期発見・早期治療をしていくことが必要です。現在、気になることがある方は遠慮なくご相談ください。
【お問い合わせ先】
内科外来 (082)224-5304
井上医師の診察日:月・木曜日の午前中(予約診療)、水曜日の午前中(初診)
いずれも内科での診察となります。


第16回健康教室 第16回健康教室
C型肝炎について講演する井上副院長

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