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広島逓信病院だより No.69 15.7.1

夏山に咲く 夏山に咲く
撮影者 高橋 元司

C型及びB型肝炎ウイルス検診について

副院長 井上 純一

4月1日付けで広島逓信病院に着任しました内科の井上です。大学を卒業して三十余年、 専門は肝臓病学です。 主としてウイルス性肝疾患や自己免疫性肝疾患および肝がんの診断と治療を中心に行ってきました。

一般に西日本では東日本に比べウイルス性肝疾患や肝がんの発生頻度が高いといわれていますが、その中でも特に広島県はB型・C型肝炎や肝がんの発生頻度が高いといわれています。肝がんの約90%はベースにウイルス性肝疾患があり、B型・C型の比率は15~20%:80~85%とC型の比率が圧倒的に大であります。そこで肝がんを撲滅するためにはC型肝炎ウイルスを早期に発見して定期的にフォローアップすることが重要です。

厚生労働省は老人保健法に基づくC型肝炎ウイルス検診を2002年度から実施しています。C型肝炎ウイルスについては特に今年度から検査方法が変更され、感度が高いHCV抗原検査が導入されました。C型及びB型肝炎ウイルス検診の節目検診は40歳から70歳までに5歳刻みに行い、節目外検診は41歳など節目の年齢ではない人でも、基本検診で肝機能に異常があった方、過去に肝機能異常を指摘されたり、妊娠・分娩時の大量出血があれば受診できます。2002年度のC型及びB型肝炎ウイルス検診の受診者は約180万人でそのうち3万人 (1.6%)がC型肝炎ウイルス感染している可能性が高いことが判明しました。 感染率は節目外が2.7%、節目が1.1%と節目外が上回っていました。このことから明らかなように今までに肝機能異常や大量の出血や手術の既往のある方はC型肝炎ウイルスに感染している可能性があり、C型及びB型肝炎ウイルス検診を積極的に受ける必要があります。

このC型及びB型肝炎ウイルス検診はどの医療機関でも受診できますので、もし今まで受診されていなかったら、お受けください。当院では、広島市検診を健康管理科で実施しています。ご相談ください。

生活習慣病と循環器疾患

第一内科医師 近藤 直樹

「人は血管から老いる。」

これは、加齢の影響がまず血管に現われ、加齢とともに動脈硬化が進行することを指します。また、心臓病の頻度も加齢とともに増加しますが、主に、心臓に血液を送っている冠動脈の動脈硬化が加齢により進行するためです。これにより生じる心臓病は虚血性心疾患と呼ばれ、狭心症や急性心筋梗塞などがあります。

改善できる動脈硬化の危険因子には、高血圧・高脂血症・糖尿病・喫煙・肥満などがあり、動脈硬化を防いだり、早期に発見することで、心臓病を予防することができます。

近年動脈硬化の評価に、脈波図及び頚動脈超音波検査が保険適応になりました。前者は、血管が硬く、壁が厚いほど脈波が速く伝播する性質があることを応用したもので、四肢に血圧測定カフを巻く簡便な方法です。後者は、血管内皮の肥厚を評価するもので、いずれの検査も血管の狭窄や閉塞も調べることが可能です。

また、降圧剤や高脂血症治療薬の中には、血管内膜の酸化ストレスを抑制し、動脈硬化の進行を防ぐ作用を合わせ持つものも開発されています。生活習慣病で治療中の方は一度ご相談ください。

耳閉塞感について

耳鼻咽喉科医師 山本 貴義

耳に膜がはったような感じ、飛行機に乗った時のような感じ、車でトンネルの中に入った時のような感じを 「耳閉塞感」 といいます。

一般に外から耳の中に水が入ったために生じると思われがちですが、様々な病気で耳閉塞感が生じることがあります。

  1. 耳あかがつまったり、外耳道に炎症を起こした場合
  2. 急性や滲出性の中耳炎を起こした場合
  3. 内耳や聴こえの神経に障害を来し難聴を生じている場合
  4. がく関節症や鼻の奥の腫瘍など耳以外の病気の場合

が考えられます。

病気によって治療が全く異なりますので正確な診断が必要です。 特に聴力検査を行なうことが大切です。実際に難聴が生じているかどうかは聴力検査を行わないとわかりません。 突発性難聴やメニエール病の症状であったり、手術が必要な中耳炎の症状であることもあります。

メニエール病については、めまいに伴って耳鳴り、難聴が必ず生じます。めまいだけが注目されがちですが、初期の症状は難聴の反復、つまり耳閉塞感の反復が最も多いといわれています。

耳閉塞感が生じた時は早目に耳鼻咽喉科を受診されることをおすすめします。

理学療法の発展

理学療法室医療技術主任 新井 光男

理学療法は、第二次世界大戦後アメリカで戦争により障害を受けた国民に対する医学的リハビリテーションの主要な治療手段として発展しました。

近年、理学療法のニーズは多様化し、質の高い人生 (QOL)に寄与する治療の必要性が増してきました。そのニーズに応えるため理学療法技術も発展し、痛み等を除去するとともに効率的で機能的な運動機能が獲得でき、積極的な生活を送っても効果が持続できるような技術が開発されてきています。そのような理学療法手技の一つにPNF (神経筋促通手技) があります。

PNFは大リーグの野茂選手や松井選手のトレーニング法として有名になりました。PNFは痛みを誘発することなく、従来のストレッチや筋力強化よりも機能的な運動能力を獲得できる有効な治療であることが立証されてきています。しかし、PNFは名前だけが先行し商業的に利用されてきました。

日本PNF研究会では講習会を年二回、全国四ヵ所で開催し、さらには学術集会を年一回開催し、正確な技術伝達と研究活動を行っています。当院の理学療法士は日本PNF研究会に参加することにより、正確な技術の修得と科学的根拠に基づいた有効な手技の開発に努め、患者さまに還元したいと思っています。

正しい体温の測り方

副看護師長 高澤 千鶴子

健康チェックに必要な体温の測り方について述べてみたいと思います。

電子体温計が登場して以来十年余、水銀に比べて壊れにくく、水銀汚染の危険性がなくデジタルで読みやすいことなどから、急速に普及してきました。電子体温計には実測式と予測式の二タイプがあります。実測式は十分間測りますが、これは腋(わき)が完全に温まり平衡温に達するのに必要な時間です。予測式は本体に内蔵されたマイクロコンピュータで温度の上昇カーブを分析演算し、90秒前後で測定できます。平衡温を予測するから実測式よりやや高めに出ること、あくまで予測であるから誤差が生じやすいことを知った上で電子音が鳴るまで正しく測りましょう。いずれも体温計は体に対して30度の角度で腋の真中より心持ち前の方に当てしっかりと腋を閉じて測ります。また、最近普及している耳式体温計は耳の中から出てくる赤外線をセンサーでキャッチして瞬時に測れるというものです。熱エネルギーのあるところからは、必ず温度に対応する赤外線が出ているので、赤外線の量から温度がわかるのです。乳幼児に適していますが、しっかりと耳の中に入れてから測ることがポイントになります。

人の体の温度は腋と耳など部位によっても違います。普段から腋なら腋、耳なら耳の平熱を知っておくことも大切です。

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