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広島逓信病院だより No.70 15.10.1

三滝寺茶室 三滝寺茶室
撮影者 大塚 四郎

「治す」 と 「治る」

整形外科部長 進藤  明

私は平成15年4月に広島逓信病院整形外科に転勤してまいりました。昭和48年に整形外科医になってから外傷、特に手の外傷・疾患に興味を持っており、今までに多数の外傷治療を経験してきました。その中から学んだことを少し述べてみたいと思います。

よく「病気を治す」「病気を治してもらう」という言葉が使われますが、はたしてどれだけの疾患・外傷が当てはまるでしょうか。私たちの分野では、骨折治療でよくこの言葉が使われますが、骨折を治しているのは患者さま自身なのであり、私たちは治るのに良い方向付けをして、骨癒合の邪魔をしないように導いているのです。

骨折治療にはしっかりした内固定を得るために、太い釘やプレート、スクリューを使う手術が行われていますが、いくら強固な内固定をしても、最終的に骨癒合が起こらなければ固定材料が折れてしまいます。骨が癒合するための良い環境を整え、骨が本来の形に癒合するように導くのが整形外科医の務めなのです。

また治療法を考えるとき、医療を行なう側の都合だけで治療法を選択すべきではありません。ともすれば手術ですべて解決できると思われがちですが、決してそんなことはなく、手術しない治療もあり得るのです。手術は 「人を傷つけて治療する」行為ですから、自分自身あるいは自分の家族だったらどうして欲しいか、常に考えながら医療を行いたいと思っています。

食生活とがん

健康管理科医長 澤山 智之

『はたして食生活で予防できるがんの割合はどの程度なのでしょう。』1980年代の米国での疫学研究では、食生活で予防できるがんの割合は35%と推定しています。1996年の別の論文では成人期の食生活や肥満の改善によりがん死亡の30%が予防可能としています。比較的関係が深いと考えられているのは、食道がん及び肝臓がんと飲酒、大腸がんにおける肉食嗜好と食物繊維の不足などです。

現代社会は健康に関する情報があふれていて、その中から本当に有益な情報を選び出すのは至難の技です。緑黄色野菜に多く含まれるベータカロチンにはがん予防効果が期待されていましたが、肺がんについての研究ではがん抑制効果は確認されず、むしろ増加させるという結果が最近発表されました。

ご存知のように日本人の平均寿命は世界でもトップクラスで、今、日本で米寿を迎えられている方々の食生活は、最も望ましいもののひとつと言えるわけです。こうした身近な好例からもっと多くを学ぶべきだと思います。

隠れた甲状腺機能障害

外科医長 宮出  喜生

甲状腺機能障害をきたすと必ずバセドウ氏病や橋本病の症状が出るわけではありません。甲状腺機能障害は40人に1人の割合でみられますが、大部分は無症状です。事実、人間ドック・乳がん検診時に血液検査で甲状腺機能低下と診断される方もおられます。

また、初めは甲状腺疾患とは全く別の病気と診断されていることもあります。例えば、頭痛・肩こり・疲れやすい・むくみ等の自覚症状があり、血液検査から高コレステロール血症・肝機能障害と診断されていましたが、最終的に甲状腺機能低下症と診断された例があります。また、全身倦怠感・体重減少が強く最初は不整脈・肝機能障害と診断されましたが、治療・検査を進めるうちに、結局バセドウ氏病と診断された例もあります。

このように、甲状腺機能障害はありふれた病気でありながら見過ごされている可能性がある病気です。皆さんも一度、甲状腺機能検査を受けてみられてはいかがでしょうか。

高カロリー輸液調製業務について

薬剤師 賀中  真司

当院薬剤部では、経口的に栄養を摂取できない入院患者さまに、鎖骨の下の太い静脈から栄養分を注入する「中心静脈栄養液 (以下、高カロリー輸液)」の無菌調製をしています。

この高カロリー輸液は直接中心静脈から点滴注入されるため、混合調製時の無菌性と品質管理(安全性、配合変化など)が重要であり、無菌的な環境で専門的知識を備えた薬剤師が行なう必要性が強調されています。薬剤部では、高カロリー輸液療法に用いる注射薬の調剤に際して、無菌性、異物の混入防止などに細心の注意を払うべく、手指の洗浄、消毒を徹底し、予防衣、マスク、手袋を着用して、クリーンベンチ(清潔な集塵付製剤台)で調製しています。

また医療過誤を防止するために、処方箋の受付、鑑査、疑義照会、ラベル作成(患者名、薬品名、溶液量、投与年月日など)、計数調剤、計数調剤鑑査、計量調剤、計量調剤鑑査、薬剤交付といった手順をとっています。

このように薬剤師による高カロリー輸液調製の実施は、チーム医療の進展や医薬品の適正使用の推進、医療事故防止など広く病院内で行われているリスクマネジメントに貢献し、医療の効率化と質の向上に寄与するものと考えています。

子宮がん検診のご案内

看護部看護師長 荒巻 明美

わが国の「がん対策」は、胃集団検診から始まり、昭和42年度には子宮がん検診事業が加わって大きな成果を上げて来ています。皆さまご承知のとおり、早期発見・早期治療により完治するがんとして子宮がん検診は広く普及しています。

当産婦人科でも、年々子宮がん検診で受診される方が、増えています。「産婦人科は余程のことがなければ受診したくない」とよく耳にしましたが、今では他の検診同様の健康管理意識でお友達とご一緒にいらっしゃる方も多く、従来の「ひっそりと一人で」のイメージが変化しつつあります。そしてがん検診プラスαを期待されていることを感じます。

子宮がん検診は、一般には子宮頸がんの検査で子宮頸部の細胞を採取する短時間で簡単な検査ですが、当産婦人科では必要に応じてコルポスコピー(子宮膣部拡大鏡)や子宮体がん検査を行います。

またこの機会に、皆さまのお話を十分にお聞きし、性感染症・子宮内膜症・卵巣腫瘍・生理不順・更年期症状など女性特有の病気や諸症状に対しての検査・治療そして、日常生活におけるアドバイスを行い、喜んで頂いています。

皆さま、子宮がん検診から婦人科系の健康チェックはいかがでしょう。お待ちしています。

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