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広島逓信病院だより No.74 16.10.1

最北端からのながめ 最北端からのながめ
田中 晴美 (撮影地 礼文島)

メタボリック症候群 (代謝症候群) について

広島郵政健康管理センター所長 三亀 宏

メタボリック症候群 (代謝症候群) をご存知でしょうか?以前、“死の四重奏”や“シンドロームX”と呼ばれていた概念と似たもので、 内臓肥満やインスリン抵抗性を背景に高血圧や糖尿病、 高脂血症などの動脈硬化の危険因子が重なって起こる病態を代謝症候群と呼ぶようになってきました。

代謝症候群の一般的な診断基準は、

  1. 内臓脂肪型肥満 (日本人の場合はウエストが男性85㎝以上、 女性90cm以上)
  2. 高中性脂肪血症 (150mg/dl以上)
  3. 低HDLコレステロール血症 (40mg/dl未満)
  4. 高血圧
  5. 耐糖能異常 (糖尿病予備軍、 空腹時血糖値110mg/dl以上)

の5項目のうち、3項目以上を満たす場合に代謝症候群と診断されます。 注目されるのは、 高脂血症、 高血圧、 耐糖能異常それぞれの異常が軽度であっても、 それが重積することによって、 将来、 狭心症や心筋梗塞、 脳梗塞が起こる可能性が確実に高まることです。

特に、 耐糖能異常から糖尿病に移行した段階では、 代謝症候群はすでに深刻な状況にあると言えます。 研究によると、 糖尿病患者の約八割が代謝症候群に陥っているとされています。 薬剤治療も大切ですが、 代謝症候群の背景には食習慣の欧米化や肥満、 運動不足があり、 これらを是正することが治療の基本です。

「五十肩」って何?

整形外科医師 青木 孝

「肩が突然痛くなって動かせなくなった、 寝ていると肩の痛みで目が覚めた…」 とてもびっくりすることと思います。 五十肩とは、 “五十歳頃、 肩を中心に痛みが生じ、 時に腕まで広がり、 やがて自然に治っていく状態”に対して古くから使われてきた言葉です。 現在一般的には、 加齢によって肩関節周囲の様々な組織が炎症を起こす、 いわば肩の“老化現象”で“肩関節周囲炎”と呼ばれる状態をいいます。 日本だけでなく海外でも五十歳を中心に四十歳~六十歳代に多く、 約70%が女性です。 全体の約10%には反対側にも五十肩が起こっています。

「肩がどうにかなったんじゃないか…」 と心配する必要はありません。 肩のレントゲン検査をしても骨や関節に異常が見つかることはほとんどありません。 むしろ、 痛むからといって肩を動かさないと、 骨が萎縮したり、 関節が固まって困る病気なのです。

初期には、 肩を動かしたりすると激しい痛みが起こり、 ひどい時は痛みで眠れないこともあります。 痛みをとるために、 湿布薬、 消炎鎮痛剤、 ステロイド剤の関節内注入などの薬物療法を行なうこともあります。 時期により温熱療法や運動療法が効果的です。 五十肩は、 肩こりや寝違えとは異なりますので自己判断せず、 お困りの方は気軽にご相談ください。

老眼とメガネ

眼科医師 金田 直子

老眼とは、 ピントを調節する力が衰えてきて、 主に近くが見えにくくなることです。 四十歳を過ぎるころから誰にでもみられ、 六十歳くらいまで徐々に進行します。 遠視・近視・乱視にかかわらず皆同じようになります。 「近視の人は老眼になりにくい」 とよくいわれますが、 もともと近くにピントが合っているので、 近くは調節する必要がないためよく見えるのです。 ですから、 遠くが見える近視用のメガネをかけるとやはり近くが見にくくなります。

老眼の出はじめるころは、 新聞や本を少し離して見たり、 近視の人はメガネの度数を弱くするとよく見えるようになりますが、 四十五歳くらいになると、 近くを見るためのメガネが必要になってきます。 メガネをかけずに近くを見ていると、 眼精疲労や、 頭痛・肩こりの原因になってしまいます。 早めにメガネを作って少しずつ慣らしておくことをお勧めします。

老眼鏡には、近用メガネと遠近両用メガネがあります。遠近両用メガネは、 ひとつのメガネで遠くも近くも見えるという大変便利なものですが、 慣れるのに少し時間がかかります。 楽譜を見たり、 料理をしたり、 パソコンをすることなど、 作業距離と使い方により、 メガネの度数が決まります。 二種類の近用メガネを使ったり、 近用メガネと遠近両用メガネの両方を使い分けたりする場合もあります。 生活習慣に応じて自分に合ったメガネをかけると、 世界が変わるかもしれません。 ぜひ一度眼科で御相談ください。

食べ物と薬の話

薬剤部 副薬剤部長 形部 宏文

薬同士の相互作用については、 患者さまも比較的関心が高く、 よく飲み合わせについてご質問を受けます。しかし、 「薬の相互作用」 に限らず、 「薬と飲食物との相互作用」にも注意が必要な場合があることをご存知ですか? 例えば血液を固まりにくくするワルファリンカリウム (ワーファリン) というお薬は、ビタミンKによってその作用が減弱します。ビタミンKを大量に含む緑黄色野菜や腸内でビタミンKを産生する納豆等を同時に摂取するのは控えた方がよいのは良く知られた例です。 また、高血圧の治療に用いられるカルシウム拮抗剤の中には、グレープフルーツを一緒に摂取するとその血中濃度が三倍くらいになって効きすぎてしまうものもあります。 他にも精神病薬、 抗血小板薬、免疫抑制剤などの中にも同様の例がみられます。 また、 逆に抗アレルギー薬やβ遮断薬 (降圧剤) のなかには、オレンジジュース等で血中濃度が三分の一程度に低下して効果が減弱してしまうと報告されているものもあります。 また、食べ物ではありませんが市販の胃薬と抗菌薬もその組み合わせによっては、 薬の吸収が80%も低下してしまうこともあります。

この様に食べ物とお薬の組み合わせに注意を要するものがありますので、 日頃からお薬は白湯かお水で服用していただき、 薬の服用中は同一の食べ物を大量に摂取し続けることがないよう、 バランスの良い食事を心掛けると良いと思います。 なお、 前述のグレープフルーツ等でも、 大量に連日摂取しないで、 適量を適宜摂られるのは全く問題ありません。

高齢者に多い蜂窩織炎(ほうかしきえん)

副看護師長 木村 みどり

「蜂窩織炎」 聞きなれない言葉だと思いますが、 足などに 「細菌」 が入って赤く腫れる病気です。 虫刺されがひどくなった時など、 日常的によく経験しますが、 最近、 高齢者の方で入院して来られることが少なくありません。 抵抗力のない幼児、 高齢者や糖尿病の方などは、 重症化して入院しなければならない例があります。

本来、 皮膚には多くの細菌がいますが、 健康な皮膚は細菌の侵入を防いでいます。 虫刺されなど小さな傷から細菌が入った時は、 特に免疫力がないと腫れや熱がひどくなり、 痛みが強くなります。 足の水虫や湿疹が原因でおこる場合も少なくありません。

治療の仕方は抗生物質の内服、 又は点滴をし、 足を高く上げて安静を保ちます。 炎症が引くまでは腫れた部分に湿布をします。 高齢者では、 治るまでに長期間かかったり、 重症化して治癒が見込めないほどになったりする場合があります。 初期治療が大切ですので、 高齢者の介護をされている場合、 足を常に清潔に保つように心掛けてください。

皮膚が赤く腫れる症状を発見したら、 すぐに医師に相談することをお勧めします。

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