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広島逓信病院だより No.76 17.4.1

明岩山とカモシカ 明岩山とカモシカ
提供 坂本 幸広

この頃思うこと!

産婦人科部長 難波 義明

昨年同期会があり、年一回の年賀状だけで済ませていた友人達と卒業後三十二年ぶりに旧交を温めました。その時の話の中で、現代医療の問題について次のような意見がありましたので紹介します。

「現代社会の医療の問題は、知(即ち論理と数量化)で物事が進み、情が軽視され、人間の真の幸福が何であるかが忘れられている。さらに、急激な医療技術の進歩と医療制度の変化が医者を多忙にし、患者と医師の関係を悪化させている。患者が求めているのは、医師の誠意である。詳しく率直に最善の治療を説明すれば、患者は納得する。医者は緊張感を持って患者を診療し、それを終えた時の快感を忘れないことである。また、医療現場では経済効果に過度な重点を置いた目標管理のみが進んでいる。最後に医療は情熱であり、人間の情と知が健全に発達することだ。」と結んで会を終了しました。

散会後、頼もしい友人たちの白くなったり、薄くなったりした頭を思い浮かべながら、ふっと今日会えなかった友や今までに世話になった人達の中にも、そろそろ会っておきたい人には会って色々と話をしておきたいものだと思いました。(私ももうそんな年代に入ったのかな?)
(心がけ)医療の原点は奉仕である。いつまでも"ありがとう"と言われる仕事をしたい。

お子さんの成長曲線を描いてみましょう!

小児科医長 川野 妙子

「うちの子は背が低いんじゃないかしら?」「最近急に体重が増えた(減った)けど大丈夫かしら?」など、"元気そうなんだけどちょっと気になること"ありますよね。お子さんの身長や体重の経過を『成長曲線』というグラフに記入してみてください。数年間の経過を記入していただくと、お子さんの成長が順調かどうかとてもよい指標になります。標準成長曲線のグラフは幼稚園までのお子さんであれば母子手帳に記載されています。小学生以上の方は小児科に申し出てください。

そのグラフから身長や体重がはみ出ている場合や、大きくはみ出していなくても成長曲線の傾きが急に変化している場合は、ホルモンの異常や治療の必要な病気が潜んでいる可能性があります。また近年では小児期から生活習慣病(糖尿病、脂肪肝、高脂血症、高血圧など)がみられる子どもが増加しつつあり、太っている子の三分の一は大人になっても太ったままというデータもあります。健やかなお子さんの成長のためにも身長や体重の経過を時々チェックしてあげてください。"ちょっと心配だな"と思ったら(1)母子手帳、(2)幼稚園や学校の身体計測の記録、(3)ご両親・ご兄弟の身長・体重などを持参のうえ、お気軽に小児科外来へご相談ください。

がんの痛み

外科 主任医長 杉山 悟

がんの末期になると痛みが出る、ということで心配される患者さまやご家族の方がたくさんおられます。「がんの末期になると、必ず痛みが出るのでしょうか?」という質問をよく受けます。

がんで痛みがみられるのは診断された時点で三〇%、進行がんでは六〇~七〇%、末期がんでは七五%といわれています(末期でも四人に一人は痛みがありません)。

がんの痛みに対する治療指針はWHO(世界保健機構)から出されていて、三段階の目標を設定しています。

  1. まず、夜に痛みがなく眠れること
  2. その次に日中の安静時に痛みがないこと
  3. 最終的には起床時や体を動かした時でも痛みがないこと

です。

これらの目標を達成するために鎮痛薬を使いますが、鎮痛薬の使い方についてもWHOが五つの基本原則を出しています。

  1. できるだけ内服薬を使う
  2. 痛みが出てから使う(頓服)のではなく、痛みが出る前に時間を決めて規則正しく使う
  3. WHOの指針に基づいた薬の強さの順番に使う
  4. 痛みをとるために必要な鎮痛薬の量は一人ひとり違うため、患者さまにあわせて薬の量を決める
  5. 以上のことを守った上で副作用に対する治療など細かい配慮を行なう。

これらの内容についても細かい指針が出されています。この指針に沿った治療で70~90%のがんの痛みがなくなるといわれています。

以上のことはホスピスに限らず、一般病院についても求められています。当院でもWHOの指針に基づいてがんの痛みの治療を行っています。

自然放射線

放射線室 医療技術長 升屋 亮三

放射線には、X線発生装置などを使って人間がつくり出す人工放射線と、普段の生活の中でも被曝する自然放射線があります。この自然放射線とはどのようなものでしょうか。大きく四つに分類できます。

  1. 宇宙からいろいろな放射線が常に地球に降り注ぐ宇宙線。
  2. 地表の岩石や土壌から大気中に常に放出されているラドンという気体があります。この空気中のラドンからの放射線。
  3. 大地や建物の建材から出てくる放射線。
  4. 私たちの身体を構成する筋肉や臓器などに、微量の放射性物質が含まれていて、ごくわずかでありますが体内で発生する放射線。

このように私たちのまわりには、いろいろな自然放射線が存在していますが、微量の放射線を長年にわたって受ける場合には、生まれつきの人間の回復能力が働き、身体にはほとんど影響がありません。

X線検査を受けると、ガンや白血病にならないかと心配される方がおられますが、医療でのX線検査においても、人体に影響するようなことはありませんので、安心して検査を受けてください。

おっぱいのすすめ

副看護師長 横竹 由美子

母親は自分のおっぱいを一心に飲んでいる我が子を見て心が満たされ、より深い愛情が湧き上がってきます。母親のおっぱいを一心に飲む赤ちゃんは、心も体も満足し安心することでよりよい人格がつくられます。消化吸収に優れアレルギーを起こしにくいおっぱいは、理想的な自然食品です。ビフィズス菌を増殖し腸が強くなるだけでなく、いろいろな免疫を含み病気にかかりにくくなります。おっぱいを飲む赤ちゃんは、あごや頭の骨が発達し、脳にも良い刺激が与えられます。

これまで当たり前に飲まれていたおっぱいが、安易な粉ミルクへの依存や仕事をもつ母親が増えたことなどから、当たり前ではなくなっています。

当院では、次の三つのことに取り組んでいます。

  1. 妊娠中からおっぱい指導を行い「おっぱいが一番!」と考えるお母さんをたくさんつくること。
  2. 出産後できるだけ早く赤ちゃんにおっぱいを吸わせるなど、母親と赤ちゃんに適切な手助けと励ましをすること。
  3. 退院時はおっぱいサークルを紹介し、おっぱい情報を提供することです。

当院では、退院後も二十四時間、おっぱいのトラブルに対応しています。おっぱいで育てたい方は当院の助産師にご相談ください。

あたたかなもの

広島郵政健康管理センター 副看護師長 大堀 直子

四月と言えば、入学・入社・新学期など、夢と希望を胸いっぱいに膨らませ、新しい日々へのスタートをきる月でもあります。

人は常に何らかの目標に向かって、それを成し遂げるために日々努力しているのだと思います。その長い人生の道のりの中で、たまたま健康をそこない、病気と向き合うことになった時、初めて患者さまと私たちとの出会いがあります。

からだの故障は、ただ単に患者さま本人の身体的障害にとどまることなく、周囲の人たちも巻き込み、社会的障害や経済的障害も引き起こしてきます。また何よりも、心の面の障害は、夢や希望だけでなく「生きる」という大きなエネルギーさえ奪ってしまうこともあります。

私たちは、患者さまの病気を治療し、社会に戻っていただくための援助をするだけではありません。患者さまのそれぞれ違う人生の価値観を知り、病気と共に歩む期間とそののちまでも、その人がその人らしく人生を歩んでいけるよう、応援し支えていける存在でありたいと願っています。

当院をご利用のみなさまが、他の病院にはない「あたたかなもの」を感じていただけるよう、今後もさらに努力していきたいと思います。

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