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広島逓信病院だより No.79 18.1.1

宮島の大鳥居 宮島の大鳥居
提供 賀中 義隆

新たなる病院をめざして

院 長 湊  武

新年明けましておめでとうございます。

昨年10月、国民が注視する中、郵政事業の民営化法案が可決成立しました。2年後の平成19年10月に民営・分社化されることが決定したわけですが、経営形態が官であろうと民であろうと病院の経営理念である「地域及び職域から親しまれ、信頼される医療サービスを提供する」ことに変わりはございません。

病院の歩みを振り返ってみますと、大正11年「広島逓信診療所」として、内科、外科の二診療科で発足。昭和17年広島逓信局・広島逓信病院となりました。当初は部内職員と家族のための診療でありましたが、昭和55年、一般保険医療機関の指定を受けて一般開放に踏み切り、地域に根ざした総合病院として頑張って参りました。

私たちが忘れてならないことは、昭和20年8月6日、原爆投下により建物設備が半焼破壊(職員48名のうち死者5名、重傷者7名、軽傷者25名)、病院には部内外の被爆負傷者が多数殺到。職員は自らの負傷を顧みず、精魂込めて救急医療に当たったことです。

この事実は私たちの誇りとするところであり、私たちの全ての医療の原点として肝に銘じ、今後に生かしていかなければならないと、決意を新たにしています。

昨年4月「地域医療連携室」を開設して皆さまのご相談に応じる体制を作り、5月には、医療の質と医療サービスの社会的評価を受けるべく「病院機能評価」を受審いたしました。新たなる病院をめざして日々改善に取り組んでいるところでございます。

今後とも皆さま方の温かいご支援とご協力をお願いして、年頭の挨拶といたします。

食事の量と寿命

健康管理センター医長 澤山 智之

食事の量と寿命の関係を研究した有名な動物実験があります。今から70年も前にラットというねずみの一種を使って、アメリカで行われた実験です。好きなだけ食餌を与えたラットの平均寿命は23ヶ月で、食餌を制限した(好きなだけ食べるラットの60%の量を与えた)ラットの平均寿命は34ヶ月だったというものです。つまり、食餌制限したラットの方が約11ヶ月長生きし、好きなだけ食べたラットに比べてほぼ50%寿命が延びたことになります。その後、他の多くの動物でも食餌の量を制限した方が長生きすることがわかっています。

では、人間ではどうかということになりますが、人間に対して、一生食事制限をするという実験は不可能です。しかし、人間の体重と病気、寿命の関係では、標準体重前後の人が病気も少なく長寿であることがわかっています。おなかいっぱい食べても太らないという幸せな人もいますが、残念ながら多くの人は好きなだけ食べると少しずつ太ってしまうようになっています。

健康のためには"何を食べるか"も大事ですが、"どれだけ食べるか"ということも非常に重要なのです。昔から"腹八分"がちょうど良いと言われています。食生活の豊かさは"満腹感"にあるとは限りません。少し控えめな量(カロリー)の食事でも"満足感"の得られる工夫が必要なのでしょう。

子宮内膜症

産婦人科医師 竹下  政志

子宮内膜症は、子宮内膜やその類似組織が子宮以外の場所に転移して拡がる病気で、成人女性の約10%に存在しています。転移場所は骨盤内、特に卵巣周辺で強く癒着することが特徴です。

これによる症状としては、生理痛、性交痛、排便痛などの痛みと不妊があります。診察は、MRIによる画像診断が有効です。

子宮内膜症の治療としては、薬物治療法と手術療法があります。どちらを選択されるかは、患者さまの年齢、今後子供を生むかどうかについてのご希望、そして既往治療の状況を考慮して決定しますが、まれに癌を合併することがあることから、手術による確定診断が望ましいと考えます。

薬物療法としては、まず、鎮痛薬で痛みをコントロールし、それでも効果がない場合はホルモン治療等を行います。

不妊症の場合は、体外受精等も考慮して治療をします。最近、子宮内膜症が増加していますので、生理痛などの症状が気になる方は、早めの受診をお勧めします。

子宮頸癌健診のすすめ

臨床検査室医療技術長 高澤  哲雄

子宮頸癌は子宮の出口(腟との接続部分)にできる癌です。近年、子宮頸癌の多くのものがヒトパピローマウイルス(HPV)により発生することが明らかになりました。HPVは性交により感染します。

子宮頸癌の年齢別発症率を10年前と現在で比較してみると、10年前は40歳代にピークが見られましたが、現在は30歳代にピークが見られるようになりました。この原因は初交年齢が若くなったためと考えられています。厚生労働省はこの事実を考慮し、平成16年度より子宮癌検診の対象年齢を30歳から20 歳に引き下げました。子宮癌検診は内診と細胞診が行われていますが、今後は、HPV(子宮の粘膜を擦り取って遺伝子を検査)検査を加えることが検討されています。

HPV検査と細胞診が陰性であれば2年毎の検診でよいと言われていますが、もし陽性であれば頻繁に検診を受けられることをお勧めします。子宮頸癌が予防できるただ一つの癌と言われるのは、細胞診とHPVの検査が確立されたからです。

子宮頸癌は20歳代、30歳代女性の発症が急速に増えています。婦人科の窓口でぜひご相談ください。

看護計画 四階病棟

看護師長 中野 資子

私たち四階病棟では、「患者さまとともに立てる看護計画」を行っています。患者さまが入院されると医師の治療方針を基に看護師が面談を行い、症状、病気に対する受け止め方、不安、入院前の日常生活状況などをお聞きし、入院中の看護に役立たせていただいています。

例えば、患者さまの目標が「血糖値を良好範囲にしたい」という場合、面談の内容や専門知識を踏まえ、患者さまが看護師にどんな援助を求めておられるかを知り、希望を取り入れた看護計画を立てさせていただきます。その上で担当の看護師が一週間に一回患者さまと話し合い、状況を見ながらプランの評価・変更などを行って目標が達成できるようにしていきます。食事療法は退院後も維持していく必要がありますので、管理栄養士による栄養指導をプランに加えることもあります。

入院された患者さまが心配なく入院生活を送ることが私たち看護師の任務です。そのためにはできるだけ患者さまとの対話を重ね、お互い納得の上で治療を進めていく必要があります。患者さまのご希望を取り入れた看護計画はそのためにも必要と考えています。

NST(栄養サポートチーム)

管理栄養士 中野  和美

NSTという言葉を聞かれたことがありますか? 前回の病院だよりで外科・大谷医師から紹介したように「栄養サポートチーム」ということです。

人は口から食べ物を食べて、それを栄養として生きています。しかし、それが何らかの原因で出来ない、あるいは食べる量が減ってきたときどうすればよいでしょうか。

入院中の患者さまにこういったことが起きた場合、その原因や栄養状態を把握し、適切な栄養投与(経口栄養の支援、経腸栄養、静脈栄養)によって全身状態の改善を行います。従来は、主治医の指示の下で管理されていましたが、NSTは、主治医だけでなく、その他の医師や看護師、薬剤師、栄養士などの各専門スタッフがそれぞれの知識や技術を出し合い、最良の方法で栄養支援をしていくチーム医療です。

適切な栄養管理を行なうことにより、手術や外傷、じょくそう(床ずれ)などの治癒が早まり、術後や免疫力低下による感染症が減少し、入院期間が短縮されるといわれています。

当院も昨年から活動を始め、患者さまに適した栄養管理ができるよう努力していきます。

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