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広島逓信病院だより No.80 18.4.1

春らんまん 春らんまん
提供 寺岡 政美氏

最新のC型慢性肝炎の治療

院 長 井上 純一

4月1日付けで院長になりました井上です。どうぞよろしくお願いいたします。わが国のC型慢性肝炎患者は150~200万人いると言われています。その特徴は、平均年齢が60歳以上と高齢化を示していること、ウィルスの型がインターフェロン(以下「IFN」といいます。)という治療薬に抵抗性を持つI型が多いということです。

C型慢性肝炎には肝がんを発生させる危険性があり、程度により年率0.5~3%、肝硬変では7%の確率で肝がんが見られます。
C型慢性肝炎の治療には、IFNを使用する原因療法と、ウルソなどの内服薬を使用して肝機能の安定化を図っていく対症療法があります。

IFN療法によりC型肝炎ウィルスが駆除できればC型肝炎は完治します。1992年から始まったIFN治療による薬の効果は当初数%でしたが、2001年に抗ウィルス剤(リバビリン)の併用投与が認められてからは難治性のI型高ウィルス症例でも30~40%に向上し、IFN投与期間の撤廃や一週間に一回の投与で効果を示すペグインターフェロンの登場により、現在では50~60%に向上しています。

当院では現在、47例にペグインターフェロンを単独又は併用投与中です。治療開始後六ヶ月の時点で陽性であれば併用療法は中止し、一週間に2~3回少量の IFNを注射していく長期療法に切り替えます。それでも正常化しない場合は、強ミノCという薬や血液を抜いていく療法により肝硬変への進展や発がんの防止を図っていきます。肝機能検査でC型肝炎ウィルス抗体が陽性と診断された人は、一日も早く専門医の治療をお受けください。

傷の正しい治し方

第二外科部長 杉山  悟

ある人が転んで擦りむいて大きな傷ができました。さあたいへんです。膿んではいけないというので、毎日毎日、イソジンやヨードチンキで傷を消毒していましたが、なかなか治りません。どうしたものかと外科外来に来られました。傷を濡らしたら化膿すると信じて、お風呂にはもう二週間も入っていないばかりか、シャワーさえ我慢されています。

そんな気持ちをお持ちの方はおられませんか。実は、毎日丹念に傷を消毒して、しかもそれをガーゼで覆って乾かしているというのはたいへん間違った治療法で、傷の治りをずいぶん悪化させています。傷を濡らすといけないと思うのも大きな間違いです。傷が汚いときは、水で洗浄するのが正しい治療方法です。きれいに洗ったら、むしろ濡れた状態に保つのがいい方法だと言われています。濡れた状態だと細胞を成長させる働きが増すのです。外科手術で縫合した傷も、術後 48時間たてば、水道水で洗っても外から雑菌が入ることはないと言われています。

傷は消毒してはいけません。消毒すると、傷を治そうとせっかくがんばっている細胞を破壊することになります。消毒は傷の治癒を遅らせて、治りを妨害しているだけの行為なのです。傷は、シャワーなどでどんどん洗って、そのあと、適切な被覆材で覆って治しましょう。傷を湿った状態に保って治しやすくする被覆材料がいろいろ開発されています。適切な被覆材については、当院でご相談ください。

麻疹及び風疹の定期予防接種の変更

小児科医長 川野 妙子

平成18年4月より、従来個別に行われていた麻疹(はしか)と風疹(三日はしか)のワクチンが二種混合ワクチンとなり、一歳と小学校入学前の二回接種へと変更されます。予防接種が普及したことにより、麻疹による脳炎や肺炎、また風疹による先天性風疹症候群などの命を脅かす合併症は低下してきました。

しかしながら、時代の変化とともに新たな問題点が生じ、ここ数年予防接種の方法も目まぐるしく変更されています。今回、麻疹と風疹の二種混合ワクチン二回接種に変更された経緯は、

  1. 5%ほどの人が一回接種では免疫を充分獲得できない。
  2. 自然感染の減少のためブースター効果(免疫が低下してきても自然界に存在するウィルスに接触することにより再び免疫が上昇すること)が得られないので生涯にわたる免疫を保持できない。
  3. 接種機会を複数回確保する

などの理由によります。

ここ一年以内に、結核予防のためのBCG(生後三~六カ月)や日本脳炎ワクチン(現在接種差し控え中)等も変更がありました。『うちの子は大丈夫かしら?』と思われる方は母子手帳をご確認の上、お気軽に小児科外来までご相談ください。

頚動脈エコー検査をご存じですか?

放射線室 医療技術主任 内田  千春

近年、日本では高齢化や食生活の欧米化に伴って、「糖尿病」「高血圧症」「高脂血症」等の生活習慣病が増加しています。この生活習慣病は動脈硬化を促進し、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こします。

皆さまの中で、不意の立ちくらみ、片方の手足の力が入らなくなる、片方の目が見えにくくなるようなことが起こった後しばらくして元に戻ったという経験をされた方はおられませんでしょうか?

この症状は一過性脳虚血発作といい、頸動脈狭窄症が疑われます。脳に血液を送る重要な頸動脈に動脈硬化が進み、血管内が狭くなると流れが悪くなります。水道管と同じようなもので、流れが悪くなると、ゴミもたまりやすくなります。このゴミが脳に流れてしまうのです。この発作を起こされる方はいずれ重度な脳梗塞を発症する確率も高いとされています。そして、この頸動脈は極めて動脈硬化の進みやすい場所なのです。

そこで最近、頚動脈のエコー検査が注目されています。この検査は、のどの横にある左右の頚動脈に超音波を当て、動脈の壁を0.1㎜単位で観察するものです。

気になられる方は主治医にご相談の上、頚動脈エコー検査をお受けになることをお勧めします。検査時間はおおむね30分以内で、決して痛い検査ではありませんので、動脈硬化の早期発見にお役立てください。

患者食堂の利用方法

四階病棟 副看護師長 浦部 房枝

入院された患者さまには、一人ひとりの病気に合った治療食を用意しております。食事は人間にとって病気に打ち勝つエネルギーを生みだすものです。また、薬と同様に病気を治すための重要な要素であることから、夕食は午後六時以降にお出しするとともに、温かいものは温かく、冷たいものは冷たくして配膳しております。

しかし、患者さまから「家と違って、病院食は今ひとつ…」という声を聞くことがあります。そこで、私たちは患者さまに食事も大切な治療のひとつであることを理解していただくとともに、病気の回復に関係がある「食べる」ことと同時に、「おしゃべりする」という環境を整えることが必要と考えています。

そのため、当院では11年前から患者食堂を設置し、食事時間帯以外でも談話室として、 また、憩いの場として幅広く利用していただいています。

患者食堂は病棟の西側に位置しており、広い窓からは四季折々に移り変わる広島城周辺が展望できるなど、明るい雰囲気となっています。

ベッドでテレビを見ながらの食事も結構ですが、気分転換を図るためにも、患者食堂を利用して、和みながらの食事を楽しまれたらと思います。

開設二年目を迎えるにあたって

地域医療連携室 アドバイザー 錦織  松子

当室は桜の季節四月に開設二年目を迎えます。この間、地域の病院を始め各医療連携室の皆さま方には大変お世話になりました。おかげさまで紹介率は20%台となり、ご厚情に心より感謝申し上げます。

改めて地域連携室の特色を挙げますと、

  1. どの病院に行けばよいのか自分一人で悩む必要がなく、かかりつけの医療機関から専門の医療機関へ紹介することが可能になります。
  2. 紹介を受けた病院では直ちにカルテ作成にかかるので、患者さまが病院に着いたときには手続が完了しており、 スムースに受診できます。
  3. 予約なので時間が確実で待ち時間が少ない。

などのメリットがあります。また、皆さまのご自宅に近い病院への紹介も併せて行っております。
もう一つ連携室の役割として医療相談があります。月平均26件の相談をいただいており、相談の方とご一緒に考え、方向付けをさせていただいております。主な内容は、退院後の訪問看護や介護老人保健施設への希望など、高齢化社会を反映した介護問題が多いように思います。

地域医療連携室は、患者さまとご家族の方にとって最良の医療選択が提供できるよう、地域の病院と密に連携をとりながら進んでまいりますので、よろしくお願いいたします。

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