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広島逓信病院だより No.84 19.4.1

薬の副作用について

薬剤部長 形部 宏文

先般、インフルエンザ治療薬「タミフル」の服用によると思われる異常行動について報道され、季節外れのインフルエンザの流行と相まって大きな問題になったのは記憶に新しいところです。当院をご利用いただいている患者さまからも、服用中の薬の副作用についてのご質問をよく受けます。この機会に「薬の副作用」について少しお話をさせていただきます。

まず、結論から申し上げますと「どんな薬にも、必ず副作用はある。」ということです。例えば、漢方薬は効き目も穏やかで副作用も無いと思われている方も多いようですが、多くの漢方薬に含まれる甘草は多く摂り過ぎると高血圧やむくみといった副作用を起こします。

こんなお話をしますと「副作用」に対して過敏になり過ぎて「怖くて薬なんか飲めない」とお思いになる方もいらっしゃると思いますが、「副作用」を正しくご理解いただける例をあげてみます。
アトロピンという薬は、消化器の運動を抑制しますが、同時に眼の瞳孔を開いてしまう作用もあります。胃のけいれんを止めるときは、それが主たる作用で、瞳孔が開く作用は「副作用」ということになります。眼科の検査などで瞳孔を開かせるときは、逆に消化器の運動を抑制することが「副作用」ということになります。このように、薬の持っている「主作用」と「副作用」は表裏一体のものです。

また、少し観点を変えてみましょう。現代社会の中で、全く薬物治療を受けずに天寿を全うできることなどあり得ません。医学の進歩とともに、薬によって多くの命が救われ、平均寿命が飛躍的に延びてきたことは間違いのない事実です。治療効果とその治療に必要ない作用(副作用)のバランスをいかに上手にとるかということが大切になります。

そこで、患者さまご自身でできる副作用対策をお知らせします。

  1. 薬の用法、用量をきっちりと守ることが大切です。勝手に服用回数や量を増減したり、飲み忘れたからといって2回分を一度に服用すること等は危険です。
  2. 医師・薬剤師と十分なコミュニケーションを図ることです。ご自身で経験した副作用の有無や他の医療機関で同様の薬をもらって服用していないか、特別なアレルギー体質はないか等、十分な意志の疎通が副作用の回避につながります。
  3. 不幸にして「これは、副作用かな?」と思われる事態に遭遇した場合には、直ちに、医師・薬剤師にご相談いただくことが肝要です。ひどい副作用の場合にはまず服用を中止していただくことになりますが、急に服用を中止すると、かえって危険な場合もあります。また、治療効果とのバランスで多少我慢していただかなければならない場合もあります。
  4. 最近では長期間の薬を一度にお渡しすることができるようになりましたが、「いつも飲んでいる薬だから」と安心せずに、月に一度は診察を受けて、効果と副作用のチェックをお受けになることをお勧めします。

ご不明な点がありましたら、ご遠慮なくご相談いただきたいと思います。

人間ドックの勧め

広島郵政健康管理センター医長 及川 和郎

「何気なく受けたドックで異常が見つかり、早期の対応ができた。」これは患者さまの率直な声です。

生活習慣病の怖さはテレビなどで取り上げられていることからお分かりになると思いますが、ほとんどの疾患は自覚症状がないまま進行し、「おかしいな」と思って病院に行ったときには病気が相当進んでいたケースがあります。
糖尿病を例にとると、最初は"のどが渇く""小さな湿疹ができ薬を塗っても消えない"などの症状が出て初めて病院に行って血糖値を測ったところ、350 もあったという患者さまがおられました。この患者さまはその後、神経障害などの合併症を併発されましたが、早く発見し、医師の指示に従っていればこのようなことにはならなかったと思います。

日本人の三大死因は、がん、心臓病、脳卒中と言われています。心臓病と脳卒中を合わせた循環器病を引き起こす原因は「動脈硬化」ですが、動脈硬化は血液が血管の中を通りにくくなって詰まりやすくなったことから起こる症状で、最近の研究では、肥満(特に内臓のまわりに付着した脂肪)が原因でさまざまな生活習慣病を引き起こし、動脈硬化になりやすいということが分かってきました。最近、ドックのオプションとして頸動脈エコーを受けられる方が多くなりました。これは、首の動脈を超音波装置で診て血管の壁の厚さや血液の流れを測定するもので、動脈硬化防止のためには有効な検査です。
みなさま方は仕事や家事でお忙しいことと思います。しかし、今の仕事を引き続き行なうためにも、また、ご家族をこれからも幸せにしていくために、40歳以上の方は、年に一度は人間ドックを受けることをお勧めします。
もしドック検査や定期健康診断で『要精密検査』などの指摘があった場合は、早急に近くの病院で受診してください。"忙しいから"ということは理由になりません。取り返しがつかなくなる前にご自分の責任で対応されるようお願いします。

病気はある日突然やってきます。その対策は、早期発見と早期治療です。自覚がない状態で病気を発見するためには、人間ドックは最適な方法と思います。

新しい痔の治療-先進医療PPH-

外科医長 因来 泰彦

痔は男女ともによくある病気で、成人の約3分の1が痔を患っていると言われており、多くの方が一度は肛門の痛みや出血を経験されたことがあると思います。
痔で最も多いのが肛門にいぼ状の物ができる「痔核」というタイプで、一般的に、「いぼ痔」と呼ばれています。痔核はその症状の程度に応じて治療法が選択されます。排便時に痔核の脱出が見られ手で押し戻さないと肛門内に戻らない状態、又は痔核が常に脱出していて手で押し戻しても戻らない状態の場合は、手術が必要になることがあります。

「PPH(自動吻合器を用いた直腸粘膜脱又は内痔核手術)」は1990年代初期にヨーロッパで開発され、2005年より「先進医療」として認められた新しい痔の治療技術です。従来の痔核手術とは異なり、痔核そのものは切り取らないので、術後の痛みが少ないことが最大の利点です。
先進医療とは、国(厚生労働省)に認められた新規治療技術のことで、安全に治療が行われるように、治療法に適切な施設基準を満たした医療施設のみ先進医療を行なうことができます。当院は2006年に実施医療施設として認可を受けています。
従来の痔核手術では痔核そのものを切り取り、痛みを感じる神経のある粘膜や皮膚を傷つけるため、術後に強い痛みを伴いました。これに比べPPHは特殊な専用器具を用い、肛門管内の痛みを感じる神経がない部分を環状に切除・吻合し痔核を持ち上げ、脱出を縮小する治療法です。そのためPPHは術後の痛みが少なく、入院期間も従来の手術では1週間程度であったのが4日程度に短縮し、早期退院・社会復帰が可能となりました。同時に、痔核に注ぐ血管を遮断するので、痔核は次第に小さくなります。また肛門周囲の皮膚に傷ができないため見た目もきれいです。

以上のようにPPHは内痔核の脱出に適した治療法ですが、症状によっては適さない場合もあります。また通常の保険診療ではなく、先進医療として自費と保険診療の併用になりますので、詳しくは当院外科医師にご相談ください。

4階病棟紹介

看護部副部長 中野 資子

4階病棟は、内科と小児科と眼科の患者さまが入院される病棟で、看護師20人が入院患者さまの看護をさせていただいています。
看護体制は、固定チームナーシングを導入しており、2チームに分かれて看護を行っています。メリットとしては、担当看護師が入院から退院まで患者さまのお世話をすることから、日々変化していく患者さまの状態が正確に把握でき、各々の患者さまにあった個別性のある看護の提供ができることです。 新しく入院された患者さまには、「私が担当の○○です。よろしくお願いします。」とあいさつをし、毎日の業務においては、申し送りを受けた後、朝のあいさつとともに患者さまとのコミュニケーションのなかで、患者さまの状態把握をしています。

看護部の目標の一つに「安全・安心な看護の提供」があります。患者さまが安心して入院生活を送っていただくために、患者さま・家族の方と話し合いを持ちつつ、看護の計画を立てさせていただいています。

治療においては、"チーム医療"が基本です。毎朝のモーニングカンファレンス、週に1度の症例カンファレンスを医師と合同で行なうことにより、様々な患者さまへの対応の意識統一をし、治療方針の徹底を図っています。

昨年から勤務を2交代制に切り替えました。「患者さまの状態を観察する時間が夕方から朝までであることから2日間にわたって十分な看護ができる」とスタッフの間では看護が充実したことに満足しています。

昨年12月に行った患者さまアンケートでは、看護師への満足率が平均97.6%という結果をいただきました。100%を目指して今後も頑張っていきたいと思います。

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