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めまいの話

めまいとは

一般的には自分が、あるいは周囲のものが動いていないのに、動いているように感じる異常感覚のことです。

めまいの原因

 原因は無数にあるのですが、はっきりと分からない場合も多く、大別すると「中枢性」と「末梢性」に分けられます。
「中枢性」は大脳・小脳や脳幹機能の障害がある場合で、「末梢性」はメニエール病や発作性頭位眩暈症などの耳性めまいです。
その他、内科的・精神医学的・婦人科的疾患もその原因となりえます。
ただし、その80~90%が末梢性の原因によるため、めまい=耳鼻科と考えられることが多いようです。
だからといって、残りの10~20%の原因を見逃していいという理由にはなりません。なぜなら、その中には致死的病変の初期症状となりうるケースがあるからです。
中枢性めまいの中には、めまい(眼振)以外何の症状もないこともあります。
では、どうしたら見分けることができるのでしょうか?

まずはよく観察してみてください。

 これが最も重要で、ある程度鑑別可能です。 いつ、何をしているときに、どういっためまいが、どのくらい持続するのか、その頻度はどのくらいなのか。また、めまいと同時に起こる

  1. 頭痛・手足のしびれ・ろれつが回らない、
  2. 耳の異常(聴力低下・耳閉感・耳鳴)があるかないか。

(1)があれば内科や脳神経外科などを受診し、神経学的所見・運動失調の有無、画像診断をしてもらいましょう。これで異常がなかったり、(2)があれば末梢性の可能性が高いので耳鼻科を受診してください。

末梢性めまいについて

 末梢性めまいのうち、最も多いのが良性発作性頭位眩暈(めまい)症です。これは頭を動かすと激しいめまい(軽度の場合はフワフワするのみ)と嘔気が出現しますが、しばらくじっとしていると徐々に軽減してきます。ところが、再び頭を動かすとめまいが出現するために不安になり、大抵の方が動かずじっと同じ体勢をとったままとなります。
 このめまいは内耳の前庭という場所にある耳石がはがれ、からだのバランスを保つ器官である三半規管に入り込んでリンパの異常な流れを引き起こすことによって出現するので、じっとして耳石によってリンパ液を動かさなければめまい症状は起こりませんが、逆にじっとしていることによって耳石が一か所に蓄積し個々がくっつくことにより大きくなり、次に動いたときにその大きくなった耳石がめまいを引き起こします。
 ですから、めまい症状の激しいときはじっとして治まってくるのを待ち、ある程度落ち着いたのであれば、無理のない程度でよいので耳石を分散・排出するために少しずつ頭を動かすよう心がけてください。その方が治りも早いし、次に起こりにくいです。決して命にかかわるような病気ではありませんので安心してください。
 あともう一点、三半規管はストレスに弱いところなので、何か心配事があったり、疲労が蓄積していたり、寝不足があったりすると、過敏に反応することがありますので注意してください。心配しすぎはかえって良くないですよ。

もう一つよく耳にするメニエール病ですが、これは内耳を満たしている内リンパ液が増え、むくんだ状態になりめまいを引き起こすものです。多くは、めまいに随伴して難聴や耳閉感、耳鳴りといった症状が出てきます。
この場合も命にかかわることはありませんが、早めの耳鼻科受診をお勧めします。

 めまいは臨床症状が激しく苦痛と不安が伴います。まず初めに、脳梗塞・脳出血に代表される致死的病変の初期症状か否かを見極めることによって不安を回避することが最も重要と考えます。

耳鼻咽喉科 医長 大橋 雅玄

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