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遺伝相談外来

産婦人科主任医長 臨床遺伝専門医 久野 尚彦
産婦人科主任医長
臨床遺伝専門医
久野 尚彦

子は親に似るといった意味でよく使われる「遺伝」という言葉、英語ではgenetics(産み出す学問)と言いますが、「遺し、伝える」ことがその本質と考えた日本人はこう名付けました。

遺伝学の進歩は目覚ましく、染色体というものが見つかってからたった70年くらいですが、今や細胞一つから全DNA情報が安定して得られる時代。私の主な活動領域であります出生前診断にしても、胎内や着床前に、様々なことが判明しているという時代が既に到来しています。倫理という言葉を多用するのが好きな方もいらっしゃいますが、価値観は国家、宗教、所属集団、個人それぞれの間に違いがあって、本来正解のないものですから、新しい技術をどう使うか、どう使いたいかに関しては、基本的に個人の価値観が尊重されて良いのではないかと考えています。原子力技術と同様に人類がある技術を獲得した場合、それがなかった時代に逆戻りする事はありえません。

最近身近になった話題に「癌とがん遺伝子」があります。個人の全遺伝情報が1,000ドルで分かるようになった現在、病気の成り易さや治療可能性を事前に予見することが可能となり、これが個別化医療に繋がります。顕微鏡検査では同じように見える癌でも、その根底で動いている遺伝子が異なる場合には、薬の効果が同じようには現れませんから、例えば超高価な薬(オプジーボなど)は、遺伝子検査をして効果の期待できる人だけに使用する時代になるだろうと予測される反面、効くかどうかわからないが使って欲しいという人の希望は叶わないことになるかも知れません。これらを差別と呼ぶかどうかは別にして、遺伝子診断が進むほど、遺伝子による区別は行われる事になるでしょうから、これからの時代、遺伝と遺伝子を知らずして、医療を語る事は益々難しくなるでしょう。

ピーナッツという漫画の中でスヌーピーは、「ポーカーはね、誰も皆配られた手札でゲームをするしかないのさ」と言っています。人は法の下には平等な存在ということになっていますが、生物である限り「遺伝」の前では平等にはなれないんだ、と納得するしかないのです。

遺伝相談外来では、遺伝に関わる色々な相談を受け付けておりますので、総務課医事係(052-932-7152)(平日の9時~17時)までお問い合わせください。

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