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けんこう家族 第91号【6】

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糖尿病闘病記 第1回

精神科 部長 亀山 知道

精神科 部長 亀山 知道

認知症の父を介護する母を休ませるために、私は父を連れ出して、2人で電車に乗りました。2人で優先席に座った時、父が、「杖を持っていない。」と言いました。私が、「いつも杖なんか使っていないでしょう。」と言うと、父は、「ここに座れない。」と言いました。

確かに、優先席に座ることができる人を示す図には、杖を持った人が描かれていました。

「杖を持っていなくても老人なら良いんだよ。」と私が言うと、「そうか。おまえも座って大丈夫だ。」という答えが返ってきました。何を言っているのか、すぐにはわからなかったのですが、よく見ると、杖を持った人の図のとなりに、妊婦さんを象徴するお腹の大きい人の図がありました。「父はおまえのお腹なら優先席に座っても良い、と思ったのだな」と気付き、思わず苦笑いしました。

私は50歳を過ぎた頃から、胸囲は落ちてきたのですが、間違いなくお腹が出てきました。腹囲が100センチあります。そして、最近、トイレが近くなってきました。1時間持たないこともあります。しかも、毎回、尿はたくさん出ます。はじめは、寒さのせいだろうと思っていましたが、そのうち、口が渇くようになってきました。「ひょっとして、糖尿病だろうか」と思い、ある日、朝食を抜いて、血液検査を受けました。早朝空腹時の血糖値が135でした。自分では正常と糖尿病の境界(境界型糖尿病)だろうと思ったのですが、内科部長に聞いてみたところ、「空腹時血糖126以上は、まぎれもなく糖尿病です。」と、日頃は温厚な部長の口から冷酷な答が返ってきました。

糖尿病になってしまったわけですが、「本当の糖尿病になる前に早く治そう」「そして、治ったらまたおいしいものを食べて、酒も飲もう」と、自分で自分に言い聞かせました。

私の頭に浮かんだ糖尿病の治療法は、(1)アルコールを控えること、(2)肉と魚を控え、野菜を多く食べること、(3)運動をすること、の3つでした。そこで、内科部長宛ての年賀状に、「糖尿だ うまい魚と 肉を断ち 夜の酒やめ 運動をする」という歌を書きました。

年が明けて内科部長に会った時、「亀山先生の歌はうまくできているけれど、内容に一部誤りがあります。魚と肉を断ってはダメ。食べなきゃダメ。」と言われました。この内科部長の言葉は、「糖尿病の治療は長期戦であり、絶食に近いカロリー制限で短期間に治そうとしても治らない。魚や肉は取り過ぎてはいけないが、長期戦だからこそ、身体に必要な栄養はきちんと摂らなければならない。」という意味であると、私なりに解釈しました。

内科部長は、「魚と肉を断ってはダメ。」と言いましたが、「アルコールを断ってはダメ。飲まなきゃダメ。」とは言いませんでした。私にとっては、これは残念なことでした。

内科部長のアドバイスに従い、私の歌を作り直しました。

私の歌

次回は私のやっている食事療法とアルコールについて話をします。

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