ここがページの先頭です。
ページ内移動メニュー
ヘッダーメニューへ移動します
共通メニューへ移動します
現在の場所へ移動します
本文へ移動します
サイドメニューへ移動します
現在の場所
ホーム  健康情報  病院だより「けんこう家族」  けんこう家族 第92号  けんこう家族 第92号【4】
ここから本文です。

けんこう家族 第92号【4】

| 目次 |

マルチスライスCTの紹介

放射線科 診療放射線技師 佐藤 恒昭

放射線科 診療放射線技師 佐藤 恒昭

平成21年3月から放射線科ではスキャン時間0.35秒、最小スライス厚0.5mm、検出器64列の高性能機種である64列マルチスライスCT(MSCT)が導入稼動しています。

64列MSCTの特徴として、“ 広範囲×高分解能×高速撮影 ”があげられます。

従来のシングルCTや当院でも既に稼動している16列MSCTに比べ、広い範囲を高分解能で高速に撮影できるようになり、今までの撮影がより精密に行なうことができるようになります。

また、スピードの向上により検査時間の短縮や検査の種類によっては造影剤の減量が可能となります。

例えば、スライス厚0.5mmで30cmの領域をスキャンするのに16列MSCTでは、30秒かかるものが、64列MSCTでは4倍速の7.5秒で行なうことができます。これにより薄いスライス厚のスキャンを通常の検査で行なうことが可能となり、高分解能ISOTROPIC DaTa(等方性データ)に基づく、高精細で滑らかな3次元画像(3D画像)、タテ、ナナメ、ヨコといった任意の断面の画像(MPR画像)を得ることができます。高速撮影という利点をいかして息止め・体の静止が困難な小児や年配の方の撮影にも柔軟に対応できます。

また、被ばく低減の技術にも優れており、撮影部位毎に最適なX線量を自動制御し、被ばく線量を低減することが可能で安心して検査を受けていただくことができます。64列MSCTは被ばくを増やすことなく、“広範囲×高分解能×高速撮影”を実現した装置です。

頭部領域においては頭部CT ANGIO(動脈造影)の場合、16列MSCTの4倍速でスキャンを行なうため、脳血管の動脈と静脈の分離が容易で、従来より精度の高い検査が可能となり、また脳の血流動態を把握するCT PERFUSION(灌流画像)では広範囲の検査が可能となります。

耳鼻科領域や整形外科領域では高精細で滑らかな3D・MPR画像が特に有効な情報であり、副鼻腔炎の診断、聴覚器官の微細な疾患の診断、手足・椎体の微細な骨折の有無の診断などに活用できます。

胸・腹部領域においては気管支や血管を末梢まで描出することができ、3D・MPR画像や仮想内視鏡表示では鮮やかで滑らかな画像を提供することができます。

心臓CTについて

これまで心臓の機能や心臓を栄養する血管(冠動脈)の状態などを診断する検査としては、核医学(アイソトープ)検査や血管撮影検査が主流であり、現在でも当院を含め多くの施設で行われています。

しかしここ数年におけるCT装置の急激な進歩により、今まで画像化できなかった常に動いている心臓を、はっきりと画像化できるようになってきました。現在では心臓CT検査と呼ばれるようにまでなってきています。

当院に新しく導入された64列マルチスライスCTは、0.5mmという非常に細かいスライスで心臓全体を約6秒前後で撮影することが可能です。また、心電図の波形を同時にデータとして取り込むことにより、動いている心臓をあたかも止まっているかのようにはっきりと画像化し、数ミリの冠動脈をしっかりと診断できます。 心臓CT検査は患者さまの負担を少なくでき、得られる診断情報は非常に多くなってきています。現在でも装置の開発は進んでおりますので、これからは心臓を診断する上で重要な位置をしめる検査になってくると思われます。

マルチスライスCT マルチスライスCT
マルチスライスCT

| 目次 |

ここまで本文です。
ここからサイドメニューです。 ここまでサイドメニューです。
^このページの一番上へ
【画像】印刷用のフッター画像です