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けんこう家族 第93号【2】

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血管内皮機能検査の紹介

臨床検査科 医療技術主査 三枝 義信

臨床検査科 医療技術主査  三枝 義信

平成21年1月より臨床検査科では、血管内皮機能検査測定用にユネック社製のUNEXEF18Gが導入され、稼働しています。この装置は血管径だけを測定する専用装置で、探触子を固定するアームが装備され、血管の短軸と長軸断面を同時に描出できるように探触子の配列が工夫されています。また、血管径を1心拍ごとにトレンドグラフで画面上に表示できるようになっています。この検査は、上腕動脈の血管を用いて行い、最初に血管の径を測り、次に加圧して5分間駆血した後に血管径がどのくらいまで拡張したかを診るものです。

内皮機能検査とは

ユネック社製のUNEXEF 18G
ユネック社製のUNEXEF 18G

血管内皮機能が正常な場合は、この検査中に、血管拡張物質の一酸化窒素が内皮から生成され血管を拡張させます。血管内皮機能が低下している場合は変化がありません。このように血管の拡張の程度を超音波エコーで検査するのがFMD(血流依存性血管拡張性反応)検査です。

内皮機能検査でなぜ動脈硬化がわかるのか

測定画面 解放後の血管径のトレンドグラフ
測定画面 解放後の血管径のトレンドグラフ

動脈血管は、外側から外膜、中膜、内膜で構成されていて、内膜に当たるのが内皮細胞です。内皮細胞は血管の最も内側にある一層の細胞で、近年の研究で重要な内分泌器官としての機能があることが明らかになってきました。血管を保護するさまざまな血管作動物質を放出して、血管の緊張度の調整、血小板凝集抑制、白血球接着抑制、平滑筋細胞増殖抑制など、多彩な機能を持っています。この内皮細胞が傷つくと保護作用が阻害され、そのまま修復されずに経過すると、内皮機能の低下がおこります。これが、内皮機能障害です。その結果、動脈硬化性病変が進展し、破綻するという、動脈硬化の一連の流れが起こります。つまり動脈硬化での第一段階で起きる現象が血管内皮機能障害なのです。

従来の検査とFMD検査との違いは

当院での主な動脈硬化検査には、上肢下肢に血圧のカフを巻き血圧と脈波検査を同時に測定して、下肢動脈の狭窄を見る「ABI」と、動脈壁の脈波速度を計る「PWI」があります。また、超音波エコーで頸動脈血管の内膜の厚さ「IMT」を測る頸動脈超音波検査もあります。これらの検査は、動脈硬化の程度が進行した状態、つまり形態変化や器質変化を診る検査です。FMD検査はこれまでの検査と異なり「機能的変化」を診る検査です。FMD検査は、機能的変化を診ていますので、器質的変化、形態的変化が現れていない血管も対象になります。FMD検査はより早い段階での血管の変化の状態を、数値として把握することができます。さらに動脈硬化である方も、生活習慣の改善や薬剤による治療効果により、血管の機能的状態が改善しているかどうかが分かります。

実際の検査はどのように行なうのですか

検査中(上腕を加圧駆血している状態
検査中(上腕を加圧駆血している状態

検査時間は全体で約30分ほどです。始めに、ベッドで15分ほど安静にしていただき、駆血帯、心電図電極を装着して、血圧を測定します。超音波エコーで、上腕の血管を描出して、探触子を固定します。検査終了まで15~20分ほど頭や身体を動かさず、リラックスしていてもらいます。測定を開始します。[1]安静時の血管径を計測します。[2]駆血帯で5分間腕を締め血液の流れを止めます。[3]5分後に駆血帯をゆるめ血液の流れを再開し、血管径の変化を調べ、安静時と開放後の血管径の比較を行います。健常人の内皮依存性血管拡張率(%FMD)は約6%以上と言われています。

FMD検査は食事や薬の影響を受け易い検査なので、検査時は担当医の指示に従って検査を受けてください。

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