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けんこう家族 第94号【5】

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ロコモティブシンドロームについて

整形外科部長 冲永 修二

整形外科部長 冲永 修二

長生きはしたものの…

…にあてはまる言葉でよく耳にするのは「寝たきり」という言葉です。寝たきりや要介護になることは、ご本人はもちろんですが、それをとりまく人々にとってもつらく残念なものです。では寝たきりになる原因にはどういう病気が多いのでしょうか。だれでも思いつくのは脳卒中や認知症でしょう。これまでは確かにこれらの病気が注目され、予防のためにいろいろな研究がなされてきました。しかし実は、寝たきりや要介護の4人に一人は、関節の痛みや骨折など、体を動かす部分の病気が原因だったのです。体を動かす部分の病気に対して予防や治療が正しく行われれば、多くの方が明るい人生を送れるだけでなく、現在問題になっている介護の負担も大幅に減らすことができるわけです。

そこで日本整形外科学会では次の様なキャンペーンを行っています。

ロコモティブシンドローム、略してロコモとは

メタボリックシンドローム、略してメタボという言葉が大変有名になりました。内臓にたまった脂肪が気がつかないうちにいろいろな悪さをして、やがて動脈硬化から脳卒中や心筋梗塞を生じ、命が危ない、あるいは命が助かっても寝たきりになるというシナリオです。日本中でメタボ撲滅が騒がれ、おなかの出ている方は肩身が狭くなりました。

これに対して、ロコモティブシンドロームのロコモティブというのは、辞書を引くと「機関車」とあります。しかし、もちろん機関車好きの病気という意味ではありません。ロコモティブシンドロームとは、私達の体の中で機関車に相当する部分、つまり体を動かす役目を果たす、骨や関節、筋肉や神経などが知らないうちに衰えて、気がついたら要介護、寝たきりになってしまうというシナリオをいいます。

試してみよう、ロコチェック

読者の皆さんの中でもとくに中高年の方の中には、ロコモに関係する病気で整形外科におかかりの方も多いと思います。たとえば膝の軟骨がすり減る変形性膝関節症の患者さんは全国で2500万人以上、骨がもろくなって骨折しやすくなる骨粗鬆性は大腿骨だけでも1000万人以上と推測されています。これらの病気のある方が正しい治療を受けなければ、ロコモティブシンドロームの流れの中に巻き込まれてしまうことになります。しかしたとえこれらの病気がない方でも、ロコモが忍び寄っている危険性があるのです。それをチェックする方法がロコチェックです。

ロコチェック
□ 片脚立ちで靴下がはけない
□ 家の中でつまずいたり滑ったりする
□ 階段を上るのに手すりが必要
□ 横断歩道を青信号で渡りきれない
□ 15分くらい続けて歩けない

これらの5項目のうち一つでも当てはまればロコモの心配があります。決して高齢者だけではなく早い方では40歳台から始まるので、自分には関係ないと思っている方もぜひチェックをしてみてください。

今日からロコトレ

ではロコモを予防したり、すでになっていてもより軽くするためにはどうすればよいのでしょうか。体を動かす部分の衰えですから、当然運動が第一ということになります。ではどのような運動がよいのでしょうか。たとえば、前に出てきた変形性膝関節症や骨粗鬆症の治療にはそのための運動があって、病院で指導を受けられた方も多いと思います。これらの運動も、もちろんロコモ対策に有効ですが、さらにロコトレという名前でロコモ対策に有効な運動がいくつか考えられました。その中の代表的な二種類をご紹介します(図 日本整形外科学会Webサイトから抜粋)。どちらも自分一人で自宅でできる運動です。ただロコモの程度によっては、この様な基本的な運動でもかえって体を傷める危険性があるため、不安のある方は医師と相談し、きちんと指導を受けてから始めてください。これらの運動を基本にして、さらに余裕のある方は趣味のスポーツに励まれるのもよいでしょう。

なおロコモについてのパンフレットは日本整形外科学会Webサイト(https://www.joa.or.jp/public/locomo/locomo_pamphlet_2015.pdf )からダウンロード可能ですのでご利用ください。

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