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けんこう家族 第94号【6】

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糖尿病闘病記 第4回

精神科部長 亀山 知道

精神科部長 亀山 知道

内科部長に、「まぎれもなく糖尿病です。」と宣告されて、3か月経ちました。

「うちは糖尿病の家系ではないのに、何故だろう。」と、はじめのうちは、腑に落ちませんでした。それでも、太り過ぎと運動不足が原因かと思い、食事療法(カロリー制限とアルコール制限)と運動療法(ウォーキング)を始めました。その結果、3か月で7KGやせ、73KGになりました。腹囲も5CM細くなり、95CMになりました。

そこで、問題の血糖値を測ってみました。いつものように午前7時に朝ご飯を食べ、電車で出勤し、午前9時に食後2時間の血糖値を測ったところ、血糖値は115でした。「自分は3か月で糖尿病を克服した。」と思いました。その日は1日気持ち良く過ごしました。

その翌日、「明日は、早朝空腹時血糖を測定するぞ。きっと100以下になっているに違いない。それで糖尿病は完治だ。」と勝手に思いました。その夜はいつものように、夕方少なめの夕食を摂り、1時間歩いて帰宅しました。家に着くとお腹がペコペコでしたが、空腹を我慢してそのまま寝ました。翌朝、空腹をこらえ、何も食べずに、1時間歩いて出勤し、早朝空腹時血糖を測定しました。「一昨日の食後2時間値より悪いはずはない。絶対に115以下に違いない。」と予想していましたが、予想ははずれ、血糖値は127でした。

「空腹を我慢して飢餓状態を作れば血糖値は下がる。」と漠然と思っていたのですが、どうもそう単純なことではないらしいのです。おそらく、飢餓状態になると、脳は血糖値を上げるように指令を出し、身体はそのように活動するのでしょう。極端な空腹は糖尿病の治療に逆効果であるらしいのです。 早朝空腹時血糖値が、2日前の朝食2時間後の血糖値より高かった原因として、私に思い当たることがもうひとつあります。朝食2時間後の血糖値を測った日は、自宅でゆっくり朝食を摂って出勤しましたし、当日は外来患者さんも少なく、あくせくしないでゆったりした気持ちで血液検査を受けました。これに対して、早朝空腹時の血糖を測定した日は、前日から空腹をこらえ、イライラしていました。空腹に耐えているのだから、血糖値が一昨日より高いはずはないと思い込み、極端な表現かもしれませんが、臨戦態勢にありました。どうも、精神状態も血糖値に影響を与えるらしいのです。おそらく、イライラしたり、あせったり、余裕がない時には、血糖値が上がるのでしょう。

要するに、身体のストレスも心のストレスも血糖値を上げ、糖尿病には良くないということのようです。したがって、糖尿病の治療には、忙しくても休憩時間をきちんと取って、ゆっくり、楽しく、おいしく、適量の食事を摂ることが重要であると認識しました。

「親が糖尿病なので、その遺伝で自分も糖尿病になるのではないか」と悩んでいる方も少なくないと思いますが、食事、運動、ストレス解消など、生活を工夫することで、糖尿病はコントロールできるようです。血糖値を決めるのは血統だけではありません。

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