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けんこう家族 第95号【4】

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合併症の少ない緑内障レーザー治療(SLT)

眼科部長 松元 俊

眼科部長 松元 俊

今年、眼科のYAG(ヤグ)レーザー装置が新しくなりました(TaNGO:図1)。これまでの装置で行っていた、「YAGレーザー虹彩切開術(こうさいせっかいじゅつ)」や「白内障手術後の後発白内障切開術(こうはつはくないしょうせっかいじゅつ)」がより安全かつ効率的に行えるようになっただけでなく、新たに「選択的レーザー線維柱帯形成術(せんたくてきれーざーせんいちゅうたいけいせいじゅつ:SLT)」も選択できるようになりました。この機会に「選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)」について解説します。

図1:新しいYAGレーザー装置(TaNGO)
図1:新しいYAGレーザー装置(TaNGO)

隅角には「線維柱帯(せんいちゅうたい)」というフィルターがあり、その先の房水が流れていく下水管がつまらないようになっていますが、開放隅角緑内障では、この線維柱帯に細かい細胞のカスなどが溜まって房水の流れが悪くなります。これまでは、手術でフィルターに穴を開けるか、強いレーザーを当てて、フィルターの通りをよくしようというやり方(ALT:図2)を行っていましたが、これまでのレーザー治療ではレーザー光線を当てた部分の線維柱帯が壊れてしまうので、時間がたつと瘢痕(はんこん)になり、眼圧がまた上がって来るという欠点がありました(図3左)。

図2:これまでのレーザー線維柱帯形成術1
図2:これまでのレーザー線維柱帯形成術

図3:レーザー治療後の線維柱帯の電子顕微鏡写真(左:ALT、右:SLT)
図3:レーザー治療後の線維柱帯の電子顕微鏡写真(左:ALT、右:SLT)

ところが、SLTでは、線維柱帯のフィルターの目につまった細胞のカスだけを蒸発させる(図4)ので、線維柱帯自身には傷害を与えず(図3右)、フィルターがまた目詰まりして眼圧が上がってきたら、何度でも治療することができます。

図4:SLTではフィルターにつまった「カス」だけを蒸発させる
図4:SLTではフィルターにつまった「カス」だけを蒸発させる

当院眼科では緑内障の治療に力を入れており、新しい治療法で評価が定まったものは積極的に導入したいと考えています。詳しい説明をご希望の方は眼科外来の担当医までお気軽にお尋ねください。

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