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けんこう家族 第97号【5】

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円滑な人付き合いをするために 第3回
~ストレス解消の方法~

精神科 部長 亀山 知道

精神科 部長 亀山 知道

以前、当院の精神科で、私と一緒に働いていた原田誠一先生は、精神病の症状である幻聴(誰も話していないのに声がきこえる)は、精神病に限って出現するまれなものではなく、不安、孤立、過労、不眠という4つの条件が揃うと、誰にでも出現しうる現象であると述べています。たとえば、山で遭難した人や、無菌室で治療を受けている人などに、幻聴が出現することがあります。この不安、孤立、過労、不眠の4つの条件は、精神病の再発に深く関わっており、これらの条件を避けることが精神病の再発を防ぐ意味で重要です。

健常者のメンタルヘルスを保つ上でも、この、不安、孤立、過労、不眠をさけることが重要であると考えられます。以下は、私自身が遭遇した、危機的状況とその顛末です。

20年程前のことですが、精神科病棟のひとりの看護師とうまくいかなくなりました。私が受け持ちのある入院患者さんが、この看護師としばしばけんかをしていました。この看護師に、「この患者さんは先生と看護師の前で全く態度が違います。先生の前ではいい子ですが、看護師には、わざと迷惑をかけています。先生は患者さんのことをもっとよく見てください。先生の対応は患者さんに甘すぎます。」と、苦情を言われました。当時私は、精神科医として自信を持っていなかったので、「今晩また看護師さんに迷惑をかけないだろうか。」、「他の看護師さんも同じように思っているのだろうか。」と考え、ビクビクしていました。誰に相談することもできず、原田先生の言う不安、孤立の状況になっていました。

この時、ある別の看護師が、見るに見かねて、私に次のように言いました。「最近の先生はおかしいです。どうして、ひとりの看護師の目を気にして、オドオドしているのですか。もっと自信を持って自分のやりたいようにやってください。看護師に指示を出してください。看護師ひとりのことなど気にしなくていいんです。私達は先生についていきますから。」そう言われました。この言葉はどんな薬よりも効果のある、そして速効性のある、私への精神療法でした。その時から、自分の考えを変えることができ、気が楽になりました。「他の看護師さんは自分を支持してくれている。」と思うと、孤立感がなくなりました。

ストレス解消には、話相手、相談相手を持つことが一番重要です。話を聞いてもらうだけで気持ちがすっきりすることがありますし、自分の考えを整理できる場合もあります。ストレスがたまると、とかく自分では悪く、悪く考えがちになりますが、客観的なアドバイスをもらうことにより、それほど、深刻に悩む必要はなかったと自分の考えを修正できる場合もあります。その意味で、良き先輩、良き友人、良き家族の存在が大切です。

2番目には、趣味などで気分転換をはかることです。趣味はなんでも良いのですが、ひとりきりで何かをするよりは、複数の仲間でやれることの方が良いように思います。

3番目には、十分な睡眠をとること、さらに、ゆっくり食事をとることが挙げられます。気心の知れた者と話をしながら、楽しく食事を摂ることはとても良いことですし、少量のアルコールも良薬です(最後の10文字でなく、13文字を記憶にとどめてください)。

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