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けんこう家族 第105号

第105号 平成24年7月1日発行

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PCI(Percutaneous Coronary Intervention)~経皮的冠動脈インターベンション~

循環器科医師 羽生 壮史郎

循環器科医師
羽生 壮史郎

 PCI(経皮的冠動脈インターベンション)は動脈硬化などによって狭窄や閉塞を起こした心臓の冠動脈と呼ばれる血管に対して血流を改善させる目的で施行される手術であり、急性心筋梗塞や狭心症といった虚血性心疾患に対して行われます。
 具体的には、狭窄や閉塞した冠動脈病変にガイドワイヤーと呼ばれる細い針金を通過させ、そのワイヤーに沿って運んだ小さなバルーンで病変を拡張させ血流を改善させます(風船治療)。風船で拡張された病変部はそのままでは不安定であることが多いため、近年はその病変部へステントと呼ばれる金網状の筒を内支えとして留置することが多くなっています(ステント治療)。(図1)  虚血性心疾患の手術方法は大きく(1)PCI(2)心臓バイパス手術の2つから選択され、組み合わせて治療するケースもありますが、個々の患者さまの冠動脈病変の形態や重症度からより適した手術方法を選択しています。
 しかし近年のPCIの進歩は著しく、かつては心臓バイパス手術が必要であった病変のほとんどが、身体の負担の少ないカテーテル治療が可能となってきております。
 PCIの最大のウィークポイントは治療した病変部が再度狭窄を起こしてしまうことで、かつては再狭窄率30%前後といわれていました。しかし現在では、薬物溶出性ステント(drug eluting stent:DES)の登場により、再狭窄率は〈10%と著明に改善しております。
 ワイヤー、バルーン、血管内超音波装置、カテーテル、血管撮影装置などの進歩も目ざましく、かつては治療困難であった病変もより確実に安全に治療できるようになり、本邦のPCIの成績は他国をしのぐ良好な成績となっております。
 全国的に虚血性心疾患は高齢化による冠動脈疾患の増加もあり、当院の症例数も増加しております。当院のPCI件数は約150例/年で増加傾向にあります。積極的にステント留置を行い、極めて良好な初期成功率を残しております。
 カテーテル検査入院の方は2~3日、カテーテル治療(PCI)の方は3~4日の入院で施行しており、手首の橈骨動脈からのアプローチを行うなど、できるだけ身体への負担の少ない手技を行えるように心がけております。また、2012年6月より最新型の血管撮影装置を導入することができました。画質解像度が格段に高くなることによる病変分析能の向上や、高いX線利用率によって患者さまの被ばく量を大幅に低減できるなど、これまで以上に安全で確実な治療ができると思います。


図1.PCI(経皮的冠動脈インターベンション)


図2.逆行性アプローチを用いた右冠動脈の慢性閉塞性病変に対するPCI

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