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けんこう家族 第111号

第111号 平成26年1月1日発行

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新年のごあいさつ

病院長 平田 恭信

東京逓信病院 病院長
平田 恭信

 新年あけましておめでどうございます。

 本年も皆様にとりまして明るい年でありますよう心から願っております。
このところ元気の出ないことが続いた我が国にも昨年は再生に向かう機運が高まってきたのではないでしょうか。一方、今年は消費税率の増加などで慌ただしい年になる予感も致します。

 東京逓信病院も今年は区切りの年にせねばならないと思っております。

 内輪の話になりますが、当院は76年前に郵政省職員の職域病院として開設され、昭和61年からは地域の中核病院として一般に開放されてきました。既に平成19年に郵政民営化の方針が出され、いよいよ来年からは本格的な民営化に移行します。この民営化により、これまで例えば日本国有鉄道がJRとして、また日本電信電話公社がNTTとして生まれ変わり、以前にも増して活発な働きをされているのを見ましても、当院も日本郵政JPの一員として気合いを入れて皆様に満足いただけるような診療に励まなければならないと思っています。

 今年も医療の質の向上のために色々な計画を練っております。

 一つはこの2月より電子カルテを新しいものに換えます。皆様には直接関わりが無いかも知れませんが、診療がより効率的に、また安全面でも役に立つことを期待しております。これにより外来の呼び出し方法が変わり、待合室の大型ディスプレイに呼び出し番号が現れて、次に呼ばれるタイミングがわかるようになります。今後も外来における待ち時間の短縮に努めていきたいと思います。

 また今年3度目の病院機能評価を受審します。この制度は医療の質を評価するもので、各病院の診療レベルは元よりあらゆる職種の職員の働き具合、施設の様子にまで細かい査察を5年ごとに行うものです。遅くとも6月には病院機能評価機構の審査を受けますが、日頃のありのままをみていただいて優良病院としての評価を得たいと一同張り切っております。

 現在の診療棟は昭和57年に建て替えられたものです。皆様方にはどのように見えるでしょうか?当初は病院建築史上、非常に優れたものとの評価をいただいておりますが、既に30年を経過して、建てかえも視野に入れている段階です。しかしまだ時間がかかることですし、そういう由緒のある建物でもありますので、大切に使用して清潔感を保つよう努力したいと思います。何かお気づきのことがあればどうぞご指摘をお願い申し上げます。

 当院はこれまで救急難民をつくらない、がん難民をつくらないを合い言葉にそれぞれ救急医療ならびにがん医療を精力的に行ってまいりました。年間4000台以上の救急車を24時間にわたって受け入れ、またその数以上の直接救急来院される方の診療を行って参りました。今年度も引き続き、救急医療を本院診療の一つの柱として考えておりますので、どうぞお気兼ねなくご利用下さい。

 さらに肺がん、大腸がん、前立腺がんをはじめとするがんの診断、治療も熱心に行っています。また少し治療を休みたいと思われる方には緩和ケア病棟も見晴らしの良い病棟に開設しておりますので、ご相談下さい。

 私自身は長年、動脈硬化に起因する疾患に関わってまいりましたので、今後、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患や脳卒中の診療にも今以上に力を注いでいきたいと思っています。これらの疾患は以前は発症してしまうともう何もできることがなく、ただ安静にしていただいて嵐の過ぎ去るのを待つのが実情でした。しかし現在では発症早期であれば血管につまった血栓を溶かしたり、除去したりする治療法により、かなりの改善が見込めるようになりました。またこれらの疾患は急性期の治療で一命を取り留めても、その後の社会復帰のためには回復期のリハビリも必要な疾患です。今後、そのようなことにも十分に対応できる病院にしていきたいと願っています。

 このように診療のレベルアップに努めたいと思っていますが、同時に大切なことは医療を安全に行うという慎重さです。これまでこの点にも注意を払ってきましたが、今後も油断無く診療に励みたいと思います。

 世の中はアベノミクス効果で少し賑わっているように見えます。この夏には当院に隣接して高さ150mの高層ビルが2棟も建ち、飯田橋の景観も変貌するのではないかと思います。当院に来られる皆様の病状が治癒あるいは軽快されますよう祈念致しますと共に、病院の帰途に立ち寄る楽しみが増えたと言っていただけるくらい体力にも余裕ができますよう願っております。

 どうぞお元気で良い年をお迎え下さい。

平成26年正月

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