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ホーム  健康情報  病院だより「けんこう家族」  けんこう家族 第114号【7】
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けんこう家族 第114号【7】

| 目次 |

健康管理から見た防災時に必要な食料について

栄養管理室長 内科部長 川村 光信

栄養管理室長
内科部長
川村 光信

 最近、災害が多く、様々な対策が喚起されています。食料面での最低限の対策を述べたいと思います。

1日に必要な水分量は2.5~3L

人間は食事がなくてもしばらくは生命維持が可能なものの、水なしでは数日も持ちません。何と言っても飲料水の確保が重要です。緊急時の必要最低水分量は一日2.5~3L。(食料中の水分量も含む) よって、飲料水として少なくとも1人当たり1日2Lくらいは確保したいところです。防災対策として常備しておく水は3日分以上という見解があります。

非常食の準備・避難所での食事

基本的には、非常食は、高カロリーで手軽に摂取できる、軽量のものが便利。

  1. 重大非常時(避難中など)の高カロリー非常食:マヨネーズ、スプレッド(パンなどに塗る塗り物)、ピーナッツバターなど。避難中やレスキューを待つ時間、非常袋に。(瓶入り不適)1人分のミニサイズが便利。またピーナッツ以外のナッツバターもお勧め。
  2. インフラ不備でも食べれる非常食: 魚・肉・豆の缶詰、果物の甘い缶詰。
    そのまま食べれる。持ち出しに不適なので、自宅に確保。この2つで、三大栄養素の炭水化物、蛋白質、脂質のカバーが可能。
  3. 状況が少し落ち着いてからの非常食:レトルト食品、インスタント食品、お菓子、マルチビタミン。インフラに多少の支障はあっても状況が落ち着いた時に。

 また、半永久的に貯蔵可能な食料は、小麦粉、乾燥大豆、塩、白米、乾燥パスタ、ベーキングパウダー、植物油など。

 大切なのは、日頃からの家庭内非常食備蓄への意識です。

非常食(買い置き食品)の例

主食(炭水化物)

  • 白飯(α化米、真空パック)
  • レトルト粥
  • 缶詰パン
  • 水戻し餅(水で戻して食べられる)
  • 乾燥麺
  • カップ麺
  • かんぱん、クラッカー

主菜(蛋白質、脂質)

  • ツナ缶
  • 鮭・サバの水煮缶
  • 大豆の水煮
  • 鶏そぼろ缶、焼き鳥缶
  • コンビーフ、大和煮
  • レトルトカレー、シチュー
  • ミートソース

副菜(ビタミンほか)

  • 乾燥野菜(切干大根、大根菜、ごぼう、人参、干しいたけ、乾わかめ)
  • トマト缶、フルーツ缶
  • 比較的長期に保存できる野菜(じゃがいも、人参、南瓜など)

その他

  • 飲料水2L以上/日

 非常食として常備する食品はサイクル保存がおすすめです。

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