「摂食・嚥下障害看護」あまり聞きなれない難しい言葉ですね。この領域‘食べる’に関わるあらゆる事象(障害)を意味します。つまり「オギャー」とこの世に生を受けたばかりの赤ちゃんから、終末の時を迎えるまでの方々誰しもが対象となりうる可能性があります。近年、高齢化が進むうえでますます看護の必要性は拡大するといえます。
‘食べる’ことには3つの大きな意義があります。生命維持のために栄養を身体に取り入れること、活動のためのエネルギーを得ること、そして最も人間らしい欲求の1つでもある味わい、人との交流を楽しみ生活の質を(QOL)保つことがあります。しかし、その反面「摂食・嚥下障害」は誤嚥や窒息のリスクを大きく孕んでおり生命にかかわる深刻な障害です。そのような障害を持つ患者さま、家族の‘食べたい’気持ちを支えるために‘おいしく’‘楽しく’‘安全に’を信念として、あきらめない看護を目指し日々励んでおります。