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けんこう家族 第124号

第124号 平成29年4月1日発行

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3T MRI装置が導入されました

放射線科医療技術主任磁気共鳴専門技術者 一坂 秀一

放射線科医療技術主任
磁気共鳴専門技術者
一坂 秀一


4月より新しいMRI装置 東芝メディカルシステムズ社製 Vantage Titan3Tが稼働しました。12月まで使用していた1.5T MRI装置は平成15年導入なので、約14年ぶりの更改になります。1.5Tから3Tに磁場の強さが2倍になっただけでなく、ハードやソフトに様々な新しい技術が用いられ、今まで不可能だった検査ができるようになりました。この装置について簡単に説明します。

MRI検査を受けるにあたって、「狭い」「うるさい」という印象をお持ちの方も多いかと思います。新しいTitan 3TはMRI装置のトンネルの口径が71cmと大きくなりました。これにより大きい体格の方にも十分に対応できるようになりました。また、閉所恐怖症の方や小さいお子様、高齢の方にもリラックスして検査を受けていただけます。仰向けに寝られない患者さんや、痛みによって検査のための姿勢保持が困難な患者さんにも、横向きなど楽な姿勢をとっていただくことが可能です。騒音に関しては独自の静音機構により、3T装置でありながら従来の1.5T装置と同程度に抑えられています。静かで不安感の少ない検査環境になりました。

MRI検査にとって重要なのはやはり画質です。1.5T MRI装置に比べ磁場強度が2倍になっているので、得られる信号も単純に2倍になります。これにより今まで見えなかった小さい対象を高精細に撮像したり、血液の灌流などの弱い信号の変化を画像化することが可能です。また体の断面図だけでなく、ワークステーションで3D画像を作成することなども今まで以上に高精細にできます。さらにVantage 3Tでは頭部や四肢に加え、従来3T MRI装置の課題とされてきた腹部や骨盤領域でもムラのない画像を得ることが可能になりました。全身の検査に対応可能です。

最後に、新しい3T MRI装置には多くのメリットがありますが、デメリットもあります。一番注意しなければならないのは磁場の強さそのものによる影響です。1.5T MRIで検査可能な「条件付きMRI対応型ペースメーカー」でも、現在までに販売されている多くのものは3T MRIには対応していません。体内にそのような機械や金属を埋め込まれている方は、検査前に主治医にご確認ください。

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