通常、「傷はまっすぐ」というイメージがあり、直線的な傷(特にしわを横切るような傷)は目立ちます。
そこで形成外科では、ジグザグに縫合することでイメージをくずし、傷を目立たなくさせる方法をとります。小さな傷の手術は、局所麻酔でおこなっています。
おでこの傷を海外で縫合され、傷が気になり当科を受診した患者さんを例にご説明していきます。
① ②
①手術前のおでこの傷の状態です。赤みを帯びてでこぼことケロイド状になっています。
②切開する線をデザインしたところです。
傷をジグザグに縫合することにより傷を目立たなくさせる方法で、W形成術といいます。
さらにジグザグの一辺をしわに合わせると、より傷を目立たなくすることができます。
③術後8日目。抜糸前の状態です。
④術後3か月目です。個人差はありますが、術後の傷は誰でも赤く少し盛り上がり、硬くなります。
⑤術後5か月目です。徐々に赤みと硬さが引き、傷は目立たなくなっていきます。
⑥通常6か月ごろより傷が落ち着いて目立たなくなります。
傷が消えることはありませんが、それ以降も徐々に目立たなくなります。
傷でお悩みの方がいらっしゃいましたら、一度形成外科へご相談ください。