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ホーム  診療科のご案内  呼吸器外科
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呼吸器外科


第二外科部長  中原 和樹
副院長兼呼吸器外科部長  中原 和樹

身体にやさしい胸腔鏡手術で、患者さんのQOLを維持し、高い評価を得ています。



専門分野などの紹介

 呼吸器外科では、主に、肺・縦隔(両肺の間で心大血管、脊椎の周囲)・胸壁・胸膜などの胸部疾患の外科診療を行っています。当院は、がん専門病院と異なり多くの診療科がある総合病院としての特性を生かし、合併症のない患者さんだけでなく、心疾患、低肺機能、腎機能障害、糖尿病等の合併症がある患者さんの手術も積極的に行っております。また、肺癌など悪性腫瘍の患者さんにおいては、病気の進行の程度により術前後の化学療法、放射線療法を含めた集学的治療も行っております。
 手術は、90%以上の症例において完全胸腔鏡下手術を行っており、自然気胸では約20年前に当科で開発した1port 1punctur法(1か所の操作孔と、1か所の針孔で行う、整容性に優れた低侵襲手術)を、可能な症例で行っています。腫瘍性病変で、病変の広がりが周囲の組織に及んでいるときは開胸手術や胸骨正中切開による手術も行っています。
 抗がん剤治療は、それぞれ個人の癌の遺伝子形態により使用する薬剤が異なるようなテーラーメード医療(個別化医療)が行われるようになり、当院でも手術で摘出した検体などから遺伝子解析を行い、その結果を考慮して使用する薬剤を決めています。
 放射線治療では、定位照射(ピンポイントで腫瘍に放射線を照射する方法)をはじめとして、放射線科と相談して照射方法を決めて治療を行っています。最近では、根治的放射線化学療法を行った後に免疫チェックポイント阻害剤を使用する方法も取り入れています。

外来医師担当表

外来医師担当表

各医師の外来診療予定日です。

実績

過去10年間の手術数

主要疾患の手術件数(件) 2021 2020 2019 2018 2017 2016 2015 2014 2013 2012
原発性肺癌 44 55
46
57
59
51
78
69
65
60
転移性肺腫瘍 10 10
8
10 11 11 9 7 7 2
縦隔腫瘍 14 8
16
9 12
14 9 10 9 12
気胸 44 56 78 72 78 83 83 62 93 95
その他 14 11 14 18 32 25 30 22 19 26
全手術数 126 140 162 166 192 184 209 170 193 195
胸腔鏡割合 98% 92% 93% 92% 90% 93% 78% 91% 85% 84%

※2006年からの16年間では、気胸の手術数は1,200例を超え、そのうち1port1puncture法で行った症例は400例を超えています。
※2020年、2021年は、コロナ禍で都心への流入人口が減少した影響もあって減少。

主な対象疾患

スタッフ紹介

副院長兼部長
中原 和樹
(なかはら かずき)
(卒業年:1986年)
専門分野:
肺癌及び気腫性疾患の外科治療
資 格 等:
日本呼吸器外科学会呼吸器外科指導医・評議員
呼吸器外科専門医合同委員会呼吸器外科専門医
日本外科学会外科専門医
日本胸部外科学会認定医
日本気胸嚢胞性肺疾患学会評議員
主任医長
宮永 茂樹
(みやなが しげき)
(卒業年:1993年)
専門分野:
肺癌及び気腫性疾患の外科治療
資 格 等:
日本外科学会外科専門医
主任医長
喜納 五月
(きな さつき)
(卒業年:1993年)
専門分野:
呼吸器外科一般
資 格 等:
呼吸器外科専門医合同委員会呼吸器外科専門医
日本呼吸器外科学会胸腔鏡安全技術認定医
日本外科学会外科専門医
日本胸部外科学会認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本医師会認定産業医
酒井 絵美
(さかい えみ)
(卒業年:2010年)
専門分野:
呼吸器外科一般
資 格 等:
 呼吸器外科専門医合同委員会呼吸器外科専門医
日本外科学会外科専門医
日本胸部外科学会専門医会員
肺がんCT検診認定機構肺がんCT検診認定医
難病指定医

(2023年12月1日現在)

主な疾患の治療法

原発性肺癌

 原発性肺癌の治療方針は、主に肺癌診療ガイドラインに基づき、IA期からIIIA期(の一部)、IIIB・IV期の一部には手術療法を選択します。病変の広がり具合により、手術療法に加えて、術後に術後補助化学療法や放射線治療、術前に化学療法や放射線化学療法を行うこともあります。手術に関しては、病変の広がりによって開胸手術、完全胸腔鏡下手術を行っています。
 肺癌の標準的術式は、肺葉切除(癌のできている部屋を切除)+リンパ節郭清を行いますが、低肺機能症例や小型の末梢肺癌には区域切除、部分切除などの縮小手術も行っています。局所進行癌症例に対しては、胸壁合併切除・気管支形成術などの拡大手術も行っています。
 術後化学療法はIB期以上の症例で行います。IB期ではUFTという薬剤の経口投与を1年半~2年を目安に行います。それ以上の病期では点滴による抗がん剤治療を行いますが、新しい治療法として、点滴での抗がん剤治療の後に、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤という薬剤を投与する方法が認められ、当院でも施行しています。

転移性肺腫瘍

 大腸、腎臓、乳腺など、多臓器原発の癌が肺に転移巣を認めた症例で、原発巣がコントロールされている場合には手術を行うことがあります。基本的には、病変を含めた肺部分切除を行っており、ほぼ全例が完全胸腔鏡下手術です。

気胸

 気胸は、肺がしぼんでしまい、胸痛や呼吸苦を生じる疾患です。多くが原発性自然気胸で、男性に多く発生し、原因不明の肺嚢胞(ブラ)の破裂を原因とします。しかし、様々な原疾患がブラ生成原因となる続発性気胸も見られます。その原因疾患には肺気腫などのCOPDと呼ばれるもの、間質性肺炎、月経随伴性(肺表面などの異所性子宮内膜症が原因)、肺リンパ脈管筋腫症(LAM)、BHD症候群、肺がん、などがあります。
 手術は、基本的には肺嚢胞を含めた肺部分切除ですが、月経随伴性気胸の場合は横隔膜部部分切除を行うこともあります。また、ほぼ全例において再発防止のために酸化セルロースによる胸膜被覆を行っています。方法は、ほぼ全例が完全胸腔鏡下手術で、可能な症例には1port1puncture法を行っています。

縦隔腫瘍

 縦隔という部位にできた腫瘍性病変(および先天性嚢胞)で、悪性度の高いものから良性のものまで様々あります。一番多いのは胸腺腫で、心臓の上前面にある胸腺という組織から発生した腫瘍です。分類からは悪性腫瘍の仲間に分類されていますが、多くは良性腫瘍と変わらない発育をします。ただし、中には周囲の臓器へ浸潤したり遠隔臓器へ転移を起こしたりするものもあり、多くは発見された段階で手術を行います。手術方法は、病変の進展程度により、原則的には完全胸腔鏡手術か胸骨正中切開で腫瘍摘出を行います。その他、神経原性腫瘍(背骨の首位が好発部位)、奇形種、気管支原性嚢胞(先天性嚢胞)、肺腺癌、胚細胞腫瘍などがあります。これらの手術も、原則は病変の進展程度によって、完全胸腔鏡か胸骨正中切開で行います。

膿胸

 急性膿瘍に対しては、胸腔鏡下に膿胸腔の洗浄・掻爬手術を行っています。慢性膿胸に対しては開窓術(膿胸腔の解放:肋骨の一部と切除して胸壁に穴をあける)などを行うこともあります。治癒の具合によっては、大網充填術や胸郭形成術を行う場合もあります。

胸壁腫瘍

 肋間神経原発の神経腫や、肋骨原発の悪性腫瘍などがあります。神経腫は良性腫瘍で、胸腔鏡下での切除または腫瘍直上の小切開で摘出します。悪性腫瘍は、病変周囲にある程度の距離をとって胸壁(肋骨&肋間筋など)を切除し、必要に応じて人工材料で再建します。

間質性肺炎など

 確定診断の得られていないびまん性肺疾患、間質性肺炎、等に対して、胸腔鏡下肺生検を行っています。

主な検査・診断方法

認定施設

けんこう家族掲載記事

第136号 2020年4月1日発行

気胸について
呼吸器外科 主任医長 喜納 五月

第127号 平成30年1月1日発行

原発性肺癌について
呼吸器外科 部長 中原 和樹

臨床研究への参加等

臨床研究名称責任者名
特発性血気胸手術症例における輸血に関する実態調査(429KB)中原 和樹
本邦における気胸治療の実態調査:多施設共同後方視的研究中原 和樹
ニボルマブ単剤治療を受けた非小細胞肺癌患者の観察研究
(肺癌学会学術研究、多施設共同研究)
中原 和樹

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