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平田病院長が平成29年の「歌会始の儀」に入選しました

平田恭信病院長が平成29年の「歌会始の儀」に入選し、平成29年1月13日に宮中に招かれました。
歌を詠んだ際の心情や当日の様子について、平田病院長からお伝えします。

「歌会始(うたかいはじめ)の儀」に参加して          東京逓信病院長 平田 恭信

「歌会始の儀」の様子
「歌会始の儀」の様子
(画像提供:毎日新聞社)

 毎年、新春に皇族方が和歌を詠まれる宮中行事があります。これを「歌会始の儀」と呼び、古くは奈良時代にも行われ、明治に入り一般からの公募が始まったそうです。今回、私も応募しましたところ、驚きましたことに2万205人の内から入選10人の一人に選ばれました。

 今年の「お題」は「野」で、私の歌は

「手術野(しゅじゅつや)を おほふ布地は碧(あを)み帯び 無菌操作の舞台整ふ」

です。

 これは、病院を巡回した際の手術室の様子を詠んだものです。普段は邪魔にならないように手術室のドアの覗き窓から中の様子をうかがうだけなのですが、この時はまだ準備中の段階でしたので手術室の中にまで入りました。すると医師や看護師達のきびきびした動作の中に、これから始まるという緊張感が私に伝わってきて、私も手術の成功を祈って厳粛な気持ちになりました。その日の帰りの地下鉄の中で、あの気持ちを詠みたいなと思い始め、応募締め切りぎりぎりまで推敲を重ねました。

 1月13日の「歌会始の儀」の様子はNHKで84分間にわたり実況中継されましたので、ご覧になった方は宮中「松の間」における厳かな歌会始の様子がよくおわかりになったことと思います。まず講師(こうじ)が「年の初めに~」と朗々と発声し、我々一般応募の十名の短歌を独特の節をつけて朗唱してくれます。次いで召人、選者、皇族(今回は秋篠宮殿下)、皇太子ご夫妻、皇后陛下、最後に天皇陛下の御製が詠み上げられました。式には内外の約80名の来賓が同席され、特にケネディ米国駐日大使をはじめ外国の方々は日本の文化の奥深さを感じられたのではと推察しました。

 式のあと、連翠の間に移動し、天皇・皇后両陛下と面談できる機会を与えられ、私の短歌へのご感想を聞かせていただき、さらに医学の進歩などについてお話しでき、感激しました。その後、賜物授与、写真撮影、合同記者会見、昼食、選者講評、記帳と続き、午前九時集合、午後四時半解散という長い一日が無事過ぎました。当日は寒くはありましたが快晴で、皇居の中庭の白梅が満開で宮殿がことさら美しく映え、緊張と感激の一日でした。

 私が短歌を始めましたきっかけは、受け持ちの患者さんから入院中に作った短歌を見せていただいたことです。思いがけぬ病気にかかった心境などを詠まれたものでした。それを拝見して私はまだまだ患者さんの気持ちがわかっていなかったと反省とともに心を動かされました。するとその気持ちを何首かの短歌にまとめることが出来ました。以来、自分にも短歌を作れるかもしれないと思い、身辺雑事を詠み始めました。そのためにじっくりと机に向かう時間はあまりありませんでしたので、もっぱら通勤の地下鉄の中で詠んで参りました。歌会始には大胆にも始めた当初から応募してきましたので、今回で五回目です。天皇陛下は毎年二万首に及ぶ応募作の全てに目を通されているとうかがい、応募してきて良かったと思ったことでした。まだ見たもの、聞いたものをそのまま短歌にしている段階ですが、いずれその奥深いところに潜む心の有り様を詠めるようになれたらと願っています。

 直接、仕事とは関係のない趣味の話しで、当院のホームページに掲載するのはどうかとも思いましたが、入選した私の短歌の内容が当院の診療現場の光景を歌ったものですので、紹介させていただくことにしました。

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