インフルエンザの予防としては、「飛沫感染予防策+手指衛生」が基本です。そのためには「人ごみをさける」、「うがい」、「手指衛生(手洗い)」、「予防接種」、「個人防護具」、「咳エチケット」など、日常のちょっとした気遣いが大切です。 特に手指の衛生は、速乾性のあるアルコール製剤の利用はもちろんのこと、石鹸と流水でも20秒間程度かけて念入りに洗えば、多くの場合、十分な手指の衛生が確保できるといわれています。手洗い後にはペーパータオルやティッシュペーパーなどを用いて細菌の増殖を食い止めるなど、いつもより念入りな手洗いを心掛けましょう。
また、咳のエチケットもインフルエンザの時期には欠かせません。咳1回で約10万個のウイルスが約2m飛ぶといわれ、1回のくしゃみではウイルスが時速300kmの速さで3mも飛ぶといわれています。咳やくしゃみの際は、ティッシュペーパーなどで口と鼻を覆い、他の人から顔をそむけ、できる限り1~2m以上離れるようにするとともに、咳やくしゃみをする際に押さえた手は、その後すぐに手指衛生を行うか周囲に触れないよう注意する必要があります。
(出典:東京逓信病院「インフルエンザ予防対策」)