今年は9月の段階でインフルエンザによる学級閉鎖が行われるなど、例年よりも早く、インフルエンザの流行が始まる懸念があります。
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスによる呼吸器感染症です。
感染経路の主なものは、患者の咳やくしゃみ、会話の時に空気中に拡散されたウイルスを鼻腔や気管など気道に吸入することによる「飛沫感染」や、ウイルスが付着したドアノブや手すり等を触った手で口や鼻に触れることによる「接触感染」があります。
十分な休養とバランスのとれた栄養摂取で体の抵抗力を高める。
流行期には人ごみを避け、やむを得ず外出する際は不織布(ふしょくふ)製マスクを着用して外出時間を極力短くする。
外出後は石鹸で念入りに手を洗い、うがいを行う。
アルコール消毒設備のある施設では積極的に使用して手指衛生を保つ。
空気が乾燥しないよう加湿器などで室内を適切な湿度(50~60%)に保つ。
患者さんのケアを行う人を限定し、患者さんもケアを行う人もマスクをしましょう。
患者さんが使用したティシュ、マスクなどはビニール袋に入れて廃棄します。
可能であれば患者さんの部屋を専用にして、部屋の換気を1日数回行いましょう。
患者さんの手洗い後のタオルはペーパータオルか個人専用のタオルとしましょう。
また、繰り返し使用される手拭きタオルには多数の細菌が存在します。湿ったままのタオルは特に細菌が繁殖しやすいのでこまめに取り換えましょう。
ワクチンには「ウイルスが体の中に入って増殖すること=感染」を、防ぐことはできませんが、「インフルエンザによっておこる症状=発症」を、抑える効果が一定程度認められています。
日本でのインフルエンザは、例年12月~3月頃に流行し、例年1月~2月に流行のピークを迎えます。
ワクチン接種による効果が出現するまでに2週間程度を要することから、毎年11月から12月中旬頃までにワクチン接種を終えることが望ましいと考えられます。また、ワクチンの予防効果が期待できるのは、接種した2週間後から5か月程度までと考えられています。
各逓信病院でもインフルエンザの予防接種を行っています。
接種日や受付時間等については、お気軽に各病院へお問い合わせください。
各逓信病院ウェブサイトでも、インフルエンザについて紹介しています。ぜひご覧ください。
【参考リンク】
東京逓信病院 「インフルエンザを予防するには…1」
「インフルエンザを予防するには…2」
広島逓信病院 「広島病院だよりNo.111 2014.1」