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よくあるご質問(外科)
- Q.下肢静脈瘤の治療では、手術で静脈を取り除くと説明を受けましたが、その静脈がなくなっても支障はないのでしょうか。
- A.全く支障はありません。
足の表面の静脈を取っても、ほかの静脈がたくさんあるからです。それに、取り除く静脈は病的な静脈でむしろ血液の循環の邪魔をしており、無い方が循環がいいのです。
- Q.手術は、何時間くらいかかりますか?
- A.熟練したスタッフがいるわれわれの施設では、片足なら20分、長くても30分くらいです。両足を同時に手術する場合でも1時間以内が普通です。
- Q.手術は痛いですか?
- A.麻酔をしますので、手術中の痛みはありません。術後もけっして強い痛みはありませんが、痛みのある場合は医師に鎮痛剤の相談を遠慮なくしましょう。
- Q.下肢静脈瘤は治療しないとどうなりますか?
- A.軽い場合は、足が疲れる程度ですが、ひどくなってくると、夜中にこむらがえりが頻繁に起こるようになったり、足が腫れたり、皮膚病変ができたりします。決して、自然治癒する疾患ではなく、歩行する限りしだいにひどくなる、「進行性」の疾患です。
- Q.手術以外には治療がありませんか?
- A.軽度の静脈瘤では、硬化療法といって、静脈を注射で固める方法で治療ができます。しかし、手術が必要な静脈瘤に硬化療法だけで治療した場合、多くの症例で再発します。手術といっても、けっして大手術ではありませんから、2箇所に小切開による処置を行って硬化療法を追加する方法が、望ましいと考えられます。
- Q.再発を防ぐには、どうすればいいですか?
- A.治療用のストッキングをできるだけ着けておくことが、望ましいのですが、暑い夏はそれもうっとうしいことでしょう。しかし、長時間立ち仕事をする職業の方や、体質的に静脈の鬱滞がある人はできるだけ治療用のストッキングを身に付けることが必要です。
- Q.治療用のストッキングは手術後、いつまで着けておけばいいのですか?
- A.われわれは、手術後 1ヶ月は治療用のストッキングを身に付けていただいています。その後は、はずしてもいいのですが、前述のように、再発の防止には、その後もできるだけ着けておくことが、望ましいのです。とくに、「今日はたちっぱなし」と思われる日は、身に付けるようにしましょう。
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