1993年に、肺がんが胃がんを抜いてわが国男性のがん死の第一位となり、1998年(平成10年)には男女合計で肺がん死亡者数ががん死全体のトップとなりました。2006年の肺癌死亡者数は男性45,938人、女性17,314と、1958年に比べ男性では16倍、女性では13倍に増加しています。
資料:厚生労働省「人口動態統計」
肺癌全体の約15%しか治りません。
でも2cm以下でリンパ節転移遠隔転移のない早期肺癌は
中心型では97.2%(内視鏡治療が可能な内視鏡的早期癌の場合)
末梢型では85.2%治ります。
肺癌の3大サインは"咳、痰、血痰"といわれています。でも末梢型肺癌は、早期はもちろん、進行していても症状の無い場合も多いのです。
これからは検診時に、中心型肺癌に対しての喀痰細胞診だけでなく、無症状でかつ増加傾向にある末梢型を胸部マルチスライスCTで早期発見することが重要です。
京都逓信病院ではマルチスライスCTを用い、CT検診学会推奨の被曝量を抑えた撮影を行っています。詳しい画像が必要な場合も検診CTから再構成することができ、画像診断の専門医がCT画像を詳細に検討し、診断いたします。
胸部CT画像
気管、気管支粘膜にできた癌が、症状を起こす以前の段階でみつけることができます。
細胞診画像
※ブリンクマン指数=1日にすうタバコの本数×喫煙年数
(免疫力など体内環境は個人差がありますので400以下だから大丈夫というわけではありません。)
京都逓信病院では肺癌スクリーニング検査として胸部検診CTと喀痰細胞診をご用意しています。
胸部検診CTだけを受けることも可能ですが、それぞれ末梢型肺癌、中心型肺癌に対応する有力な武器です。併用をお勧めします。
申し込み用紙に必要事項をご記入の上、1階受付、一番窓口にお申し込みください。
「肺がんスクリーニング問診表」にもご記入ください。
申し込み用紙、肺がんスクリーニング問診表は1階受付にございます。
受付は毎日しています
11,000円(胸部CT撮影;7,700円、喀痰細胞診:3,300円)※消費税込み
※日本郵政共済組合員及び組合員の被扶養者で30歳以上の方は、共済組合の「がん検診」助成の対象となり、3,500円までの助成が受けられます。健康保険組合によっては癌検診補助が受けられる場合があります。各健康保険組合にお問い合わせください。
約10日後に結果を郵送させていただきます。希望される方は予約来院の上、呼吸器内科専門医による結果説明を受ける事ができます。(金曜日午前中)