2007年に実施された厚生労働省の「平成19年国民健康・栄養調査」によると、わが国には約890万人の「糖尿病が強く疑われる人」が存在します。さらに「糖尿病の可能性が否定できない人」は約1,320万人おり、総人口の10%を超える合計約2,210万人が糖尿病の可能性があると推定されています。わかりやすく表現すると、40歳以上の3人に1人が糖尿病または糖尿病予備群であることが明らかになっています。
糖尿病の慢性合併症図
初期の糖尿病は自覚症状がほとんどありません。そのため、健康診断で「糖尿病」と言われても、ピンとこなくて放置する人もいるでしょう。しかし、自覚症状が出たときには、すでに合併症が進んでいることも少なくありません。放置すればするほど、治療が難しくなる病気です。
上記の代表的な糖尿病の症状に当てはまるものがあれば、当院内科へご相談ください。
国際的に使用されている、新しいHbA1c(NGSP)が使われます。これまでのHbA1c(JDS)に比べて、表示される数値がおよそ0.4%高くなります。従って血糖管理の目標値も0.4%高くなりますので、ご注意ください。
項 目 | HbA1c(NGSP) | HbA1c(JDS) |
---|---|---|
基準範囲 | 4.6%~6.2% | 4.3%~5.8% |
診断基準 | ≧6.5% | ≧6.1% |
コントロール目標値 | <6.9% | <6.5% |
糖尿病の疑いが否定できない群 | 6.0%~6.4% | 5.6%~6.0% |
将来の糖尿病発症の高リスク群 | 5.6%~5.9% | 5.2%~5.5% |
評 価 | HbA1c(NGSP) | HbA1c(JDS) | |
---|---|---|---|
優 | 6.2%未満 | 5.8%未満 | |
良 | 6.2%~6.9%未満 | 5.8%~6.5%未満 | |
可 | 不十分 | 6.9%~7.4%未満 | 6.5%~7.0%未満 |
不良 | 7.4%~8.4%未満 | 7.0%~8.0%未満 | |
不可 | 8.4%以上 | 8.0%以上 |