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けんこう家族 第101号【4】

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認知症にならないために認知症予備軍の生活の工夫 第3回

精神科部長 亀山 知道

精神科部長
亀山(かめやま) 知道(ともみち)

 最近、「自分は年をとったなあ」とつくづく感じます。物忘れがひどくなっていることが第一の理由ですが、その他に、仕事の処理スピードが遅くなりました。また、以前は、ひとつの仕事をしている最中に他の仕事を頼まれても、それを覚えていられましたし、同時進行で仕事ができましたが、今は、一度に二つの仕事を進めることができなくなりました。それどころか、二番目の仕事の存在が頭から消えてしまうことも出てきました。身体的には体力のおとろえを感じますし、毎朝決まって朝5時前に目が覚めるようになりました。
 以下は、こういう認知症予備軍の私が行なっていることです。まず、仕事量を減らしました。具体的には、1日に診る患者さまの数を減らしました。患者さまの総数は減っていないのですが、できる限り通院間隔を延ばしていただきました。その結果、ひとりひとりの診察時間が長くなり、あせらずゆっくり診察ができるようになりました。
 何か仕事を頼まれた時には、どんな簡単なことでも、必ずメモを取ることにしました。
 そして、その仕事が終わるとメモを消していくことにしました。そのため、常に大きなノートを持ち歩いています。いつも私が持ち歩いている紙袋にはそのノートが入っています。
 深酒はせず、12時前には寝ています。朝は早めに起きて、その日の予定を確認し、家を出ることにしています。一夜漬けができなくなったので、原稿書きなどの仕事は、余裕を持たせて予定を立て、切羽詰まってあわてないように、計画的に物事を進めることにしました。些細なことには腹を立てず、穏やかな気持ちで生活するよう心掛けています。
 趣味も12時前には切り上げることにしています。趣味は、老後の生活を豊かにするために重要です。認知症になってしまうと、新しいことが覚えられなくなりますから、若いうちに、できれば家族みんなで楽しめる趣味を持つよう心掛けると良いと思います。
 細かなことになりますが、外出する時には、手に持つ荷物はひとつだけにしています。これは転倒しそうになった時に、両手がふさがっていると危険だということもありますが、もう一つの理由は、ものをなくさないためです。私は、たまに、ふたつの荷物を持つとひとつを置き忘れることがあります。それを防ぐために荷物はひとつにしています。
 道路を渡る時にはできる限り信号機のあるところを渡ること、必ず青信号で渡り、黄色に変わったら走って渡らないで、次の青信号を待つことにしています。自分では気付きませんが、年には勝てないもので、とっさの動きなどは実に悪くなっているものです。へたをすると交通事故に遭います。事故に遭わないにしても、転んで骨折し、寝たきりの生活になると、認知症の顕在発症につながることがありますので、歩行時の転倒には細心の注意を払っています。また、何かをしながら階段の昇り降りをするのも危険です。私は、階段の昇降の際には、他のことは何もしないで、ゆっくり歩くことにしています。まして、酔ってふらつきながら階段を走ることは、転倒の危険性が高く、危険極まりないことです。

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