当院では、心臓を中心とするカテーテル検査や治療を行う最新の心血管造影装置(フィリップス社製Cardiovascular X‐Ray Allura Xper FD1010)を導入しました。
フラットパネル(X線受像部分)搭載システムでは、従来のイメージインテンシティファイア(I・I)搭載システムでは実現できなかった、高感度、高解像度の両立を実現しました。辺縁部まで歪の無い画像や、フラットパネルのコンパクト化により密着撮影が可能で、高画質化と低被曝化に貢献できる装置となっております。また、独自の被ばく線量低減技術により、画質に寄与しない低エネルギーX線をろ過することで、画質を劣化させることなく、被ばく線量を低減することができる、低線量高画質を実現した患者さまに優しい装置です。
当院では、これまでシングルプレーン(X線管球とI・Iの1方向の組合せ)を使用していましたが、今回導入しました心血管造影装置は、最新のバイプレーンシステムを採用。
従来のシングルアームタイプでは実現できなかった、2方向からの同時撮像が可能です。2方向から撮像された画像を確認する事により、血管を立体的に視認することができるようになり、より精度の高い治療や検査を実現可能です。
また、1度の造影で2方向撮影が可能となり、検査時間の短縮や造影剤(血管を描出させる薬剤)の注入回数や量を減らすことができるため、患者さまにとって優しい検査を実現することが可能になります。
心臓血管撮影室では循環器内科の医師と専属の放射線技師、専属の看護師が心臓疾患の患者さまにチーム一丸となって対応しております。
ステント強調機能画像(Stent Boost)
装置本体
大型マルチモニター Flex VisionXL