IVR科部長 鈴木 丈夫
IVR(アイ・ブイ・アール)とは、さまざまな医療場面で活躍の場を広げている患者さんに優しい治療法です。正確には、「interventional Radiology=インターベンショナルラジオロジー」、日本語では「画像下治療」と訳しています。また「低侵襲性治療」、「血管内治療」とも呼ばれています。
IVRは、X線(レントゲン)や血管造影像、超音波像、CT像などの画像診断装置を用いて体の中を透かして見ながら、カテーテルと呼ばれる細い管や針を用いて診断・治療をする方法です。外科手術のようにお腹や胸を切らずに、臓器や血管の治療ができ、また処置後の傷もほとんど残らないので、患者さんの体への負担が圧倒的に少ないという特徴を持っています。
なお、当科では超音波診断も行っています。
超音波検査(エコー検査)は、CT、MRIと並んで画像診断の重要な役割を担っています。CTと比べ被爆がなく、他検査よりも検査料が安く、手軽に行える検査です。
また、当科では末梢型中心静脈カテーテルの挿入も積極的に行っています。今後PICCは在宅中心静脈栄養法(HPN)としてさらなる普及が見込まれます。外来での挿入が可能であり、管理も比較的容易です。ぜひご利用ください。
他科との連携・周辺地域との連携による検査・診断・治療も積極的に行っています。詳しくは地域医療連携のページをご覧ください。
IVR科部長兼 超音波センター長 鈴木 丈夫 (すずき たけお) (卒業年:1982年) |
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原 美佐子 (はら みさこ) (卒業年:2004年) |
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小柳 尚子 | 乳腺画像診断(超音波専門医:乳腺部門) |
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掛井 季里 | 乳腺画像診断 |
(2022年4月1日現在)
検査件数(件) | 2021年度 | 2020年度 | 2019年度 |
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●血管系IVR | 467 | 417 | 346 |
・肝動脈塞栓化学療法(TACE) | 25 | 32 | 32 |
・気管支動脈塞栓術(BAE) | 1 | ||
・外傷・出血の塞栓術(TAE) | 12 | 10 | 8 |
・下肢動脈拡張術、腸骨動脈のコイリング | 16 | 14 | 8 |
・下大動脈フィルター(留置+回収) | 2 | 2 | |
・経皮的門脈塞栓術(PTPE) | 4 | ||
・中心静脈カテーテル(PICC含む) | 409 | 354 | 295 |
●非血管系IVR | 129 | 158 | 138 |
・穿刺、生検 | 41 | 59 | 51 |
・膿瘍ドレナージ | 31 | 42 | 31 |
・胆管ドレナージ(ステント含む) | 7 | 15 | 17 |
・胆嚢ドレナージ | 4 | 12 | 9 |
・ラジオ波治療(消化器内科医と共同) | 30 | 30 | 30 |
・金マーカー挿入 | 10 | ||
●IVR合計 | 590 | 575 | 484 |
検査件数(件) | 2021年度 | 2020年度 | 2019年度 |
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腹部 | 2,901 | 2,946 | 3,203 |
表在 | 3,877 | 3,697 | 4,235 |
総計 | 6,778 | 6,643 | 7,438 |
腹部:肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓等
表在:甲状腺、乳腺、血管、皮下腫瘤等
各医師の外来診療予定日です。
IVRとは
IVR科部長 鈴木 丈夫
IVR科のご案内
IVR科部長 鈴木 丈夫
臨床研究名称 | 責任者名 |
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日本インターベンショナルラジオロジー学会における 症例登録データベースを用いた医学系研究 ※詳細はこちら(172KB) | 鈴木 丈夫 |