脳卒中や脊髄損傷に代表される神経の病気では、運動機能障害のひとつに痙縮(意図していないのに筋肉が強く緊張してしまう・つっぱる状態)という症状があります。筋肉が緊張しすぎて手足を動かしにくくなったり、筋肉に痛みがでたりします。生活の妨げになることもあります。
当院では、上下肢へのボツリヌス毒素療法を行っています。
治療の前に診察をし、ボツリヌス毒素療法を行ってよいかどうか、行う場合どの筋肉に打つのかなどご相談します。治療に同意された場合、注射の予約をいたします。
注射の効果は3~4ヶ月持続しますので、その間によく運動やストレッチを行う必要があります。生活スタイルにあわせて、リハビリテーションのご相談をいたします。ボツリヌス毒素療法に使うお薬は使う日時を指定して、製薬会社から取り寄せる必要がありますので初診日にすぐに打つことができません。また治療には保険がききますが、注射の本数により3割負担で15,000円~75,000円ほどと高額になりますのでご注意ください。
ボツリヌス毒素療法とリハビリテーションを組み合わせて治療することにより、以下のような効果が期待できます。
脳卒中などの後遺症により、手や足の筋肉につっぱりのある患者さんがおられましたら、お気軽にご相談ください。
ボツリヌス毒素療法の適応になるかどうかのご相談だけでも承ります。
予約センター(03-5214-7381)で、「手/足のボトックス治療希望」とお伝えいただき、リハビリテーション科の診察予約をお取りください。原則としてかかりつけ医の紹介状が必要です。紹介状がなくても診察は可能ですが、初診の方は選定療養費として別途5,500円(税込)がかかりますのでご了承ください。
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