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地域連携室ニュース 連携医を訪ねて(第9回)

当院と連携されている医療機関をご紹介いたします

 シリーズ第9回目は、千代田区にあります「国家公務員共済組合連合会 九段坂病院」の中井 修 病院長 に東京逓信病院の印象などを当院、地域連携・医療福祉相談室長の寺島 裕夫副院長兼第一外科部長がインタビューに伺った模様を紹介します。

【中井病院長へのインタビュー】

中井病院長

「国家公務員共済組合連合会 九段坂病院」
中井 修 病院長

経歴
 昭和50年東京医科歯科大学医学部を卒業後、整形外科に入局し研修を行い、昭和58年九段坂病院に勤務され、平成元年から2年間、諏訪中央病院に出向しその後、九段坂病院に戻られ、現在に至る。


病院の特色について

(寺島)さっそくですが、先生のご経歴と九段坂病院の特色につきまして、お聞きします。
(中井)私は1975年、昭和50年東京医科歯科大学卒で、すぐ整形外科に入局しまして、当時は3年間ぐらいの研修があって、4年目で脊椎グループに入りました。医科歯科の脊椎は、結構盛んだったというかレベルは高かったと思います。昭和55年に前院長の山浦先生が、九段坂病院を脊椎専門の病院にするということで赴任され、私はその後しばらく大学にいたのですが、昭和58年から九段坂病院の山浦先生の下で脊椎を学び、平成元年から2年間諏訪中央病院というところへ出て、また九段坂病院に戻り、平成3年から現在まで九段坂病院におります。当時、九段坂病院の脊椎手術は年間30件、40件だったのですけれど、2009年ついに年間1,000例に達しました。
(寺島)1,000例、すごいですね。 

(中井)プロジェクト1000といって、結構みんなで一生懸命やりました。大体週に20件ぐらいの手術数となります。脊椎手術は、この病院のある時期からの売りになりました。九段坂病院は、もともと大正15年からこの場所で私立病院としてあって、戦後、国家公務員共済組合の総合病院となります。オープンでしたので区民、都民にはいろんな意味で知られていた病院だと思います。
 ただ、昭和のバブルの頃に千代田区民が地上げでどこかに行かれてしまい、まず産科が無くなり、小児科が無くなって、その中で大きな病院の中でやっていくにはどうしても特徴を出していかなければならないということで、脊椎に力を入れていたのです。現在では、整形外科が4分の3ぐらい病院収入を占めています。バランスは良くないと思っていますが、そこが特徴といえば特徴ですね。
 でもその他の科も婦人科も内視鏡の手術を行っていますし、外科、内科で消化器の内視鏡とか、色々みな特徴を出してやっていると思っています。あとは心療内科ですね。

(寺島)この間、九段坂病院の地域連携の会で私も色々お伺いしました。ほとんど先生のお力で整形外科が・・・。

(中井)そんなことはないですよ。脊椎グループ(整形外科)の医師が10人いるので・・・。
(寺島)当院の外科は今、年間700例ぐらいしか手術をやっていないですね。1,000例ってすごいですね。すごい数だと思います。
(中井)小さな手術はないですからね。大体全身麻酔で椎間板ヘルニアの手術で1時間半が最低で、大きい手術は10時間とかかりますので。
(寺島)椎間板ヘルニアとか脊椎管狭窄症・・・。
(中井)頚椎後縦靭帯骨化症とか・・・。
(寺島)患者さんは広い地域から来られるということですか。
(中井)そうですね。脊椎の患者さんは全国からいらっしゃっていますね。
(寺島)日頃の診療業務で、ご苦労されていることは何かありますか。
(中井)個人的にですか?
(寺島)個人的にもしくは院長としていかがでしょうか。
(中井)個人的には、プレイングマネージャーなので、あまり院長の仕事はしていないですね(笑)。普通に病院が動いている時ってあまり院長の仕事はないですよね。人が辞めちゃうとか事故が起こるとかそういう時はせざるを得ないのでしょうけれど。自分が動いていたほうが病院のためになると思うので、それが忙しいので、週に5件とか6件手術を行い、外来が2日で、本来午前中ですが1日かかったりして時間がないというのが悩みですね。
(寺島)体力的には先生、大丈夫なのですか。
(中井)2009年の時にゴルフとかも好きでやっていましたが、手術はプロジェクト1000で頑張ってやっていたのもあって首を壊しちゃいまして、結構大変でしたね。3カ月間ぐらい手術できないような状態になりました。それ以来スローダウンして、もういいかなと思ってゴルフも手術もやり始めて4年ぐらいたって、また元のような日常になってしまい、気をつけなくちゃいけないかなと思っています。

(寺島)腰とか痛くならないですか。
(中井)腰は、長く集中して座って立つと痛いということはありますが、大丈夫ですね。
(寺島)私も最近、腰を痛めたことがあるので、いつか先生のお世話になると思いますけど・・・(笑)。
(中井)腰、脊椎は75歳ぐらいになると皆さん寿命が来ちゃいます。日本人の寿命が、40歳とか50歳の頃は良かったのですが、今は80歳とかですから椎間板の寿命を超えていますよね。椎間板は遺伝的に規定されていて、20代でも壊れてしまう人もいますけど、50代、60代ぐらいになって徐々に壊れていって、75歳を過ぎると大体の人が壊れていくという。団塊の世代が75歳になる2025年には、手術を求める患者さんがたくさんになって治療が追いつかないのではないかと・・・。私も75歳で患者になって誰も手術をしてくれないとか・・・(笑)。
(寺島)お弟子さんを育てていかないとですね。
(中井)そうですね(笑)。

東京逓信病院との関係・印象を…

(寺島)東京逓信病院の印象はいかがでしょうか。
(中井)東京逓信病院は、昔から非常にアカデミックなところのイメージがありますよね。関節鏡を開発したのも東京逓信病院の先生で、僕が医者になった頃は、東京逓信病院はアカデミックな感じの病院でしたよね。ところが最近になってすごく変貌しているなと感じており、すごいなと思いますね。
(寺島)どのように変貌していると思われますか。
(中井)地域の方へ顔を向けてきて、昔はクローズドでしたよね。
(寺島)そうですね。
(中井)九段坂病院は昔からオープンですけど、以前の東京逓信病院と全然違うなと感じており、地域連携の会とか公開講座とか色んな企画をされていますよね。地域に目を向けて変貌しているという感じがしますので、尊敬しています。
(寺島)民営化しましたので。
(中井)そう、それがあると思いますね。先生方もすごく適応されているのかなと感じており、土曜日に行っている放射線検査とか・・・。

(寺島)そうですね。
(中井)かなり大胆な経営の舵取りがされているなと思っています。
(寺島)先生も御存じということで、区中央部ですか。
(中井)区中央部の医療圏です。
(寺島)大変な激戦区ですけど・・・。
(中井)そうですね。
(寺島)うかうかしていられないというか・・・。
(中井)そうですね。まあこちらは乗り切れないので最初から別のペースでやっていますが、寺島先生の所は本当に厳しいですよね。
(寺島)確かに先生のように特化するというのも道だと思うのですけれど、まだそこまでは・・・。
(中井)東京逓信病院は規模も大きいですし、百貨店のような形態を保たなければならないですよね。名門ですからね。名門百貨店でも危うくなるので、頑張らないと・・・。
(寺島)そうですよね。頑張らなければと思っています。ありがとうございました。
沢山ご紹介していただいているのですが、東京逓信病院に紹介して良かった点などありますでしょうか。
(中井)うちの内科は年中本当にお世話になっていて、この前も救急で当院の術後の患者さんを受入れていただき、本当に助かっています。こちらでもう少し救急の処置をして、東京逓信病院のお手伝いをしなければと思っているのですけど、中々出来ずにおんぶにだっこで本当にありがたく思っています。
(寺島)とんでもございません。何時でもご利用いただければと思います。

当院に求めるものは…

(寺島)今後、東京逓信病院に望むことはありますか。
(中井)東京逓信病院が、今後ももっと発展していただけると、同じ区内の病院としてはありがたいなと思います。
(寺島)中井先生、2年後には移転ということでその辺のお話をちょっとお聞かせいただければと思います。
(中井)区役所跡地に新病院を建て2015年10月に移るという計画です。千代田区内の高齢者サポートセンターと合築ということで、これまでの特化した病院に加えてもう少し区民に対する地域医療を内科や外科が頑張って、東京逓信病院のお手伝いが出来るようなスタンスにしたいなと思っています。それから、在宅医療を千代田区の高齢者サポートセンターとで推進していきたいというのがあって、私共がお手伝いするということになっているのですが、在宅医療に関しては、あまり我々は経験がないので、当院の地域連携室の高橋にお願いして少しずつやっていこうかなと思っています。
(寺島)ベッド数はどれぐらいですか。
(中井)ベッド数は、回復期・リハ病棟として、40床増加して250床となります。
(寺島)リハビリのベッド数って少ないですよね。
(中井)そうですね。回復期・リハ病棟は、区部中央医療圏はほとんどないですよね。是非、先生ご利用いただければと思います。
(寺島)そうですね。今後ともよろしくお願いします。
本日は、お忙しい中ありがとうございました。

【今回ご紹介した医療機関】 九段坂病院別ウィンドウで表示します。

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