※新型コロナウイルス陰性が確認できた方のみ入院可能。
2024年3月18日(月)から、面会制限を緩和いたしました。
面会登録方法や、時間など、詳細はこちらをご確認ください。
厚生労働省は緩和医療とは単に終末期ではなく、癌と宣告されたその日から始まるとしています。
精神的肉体的苦痛に対してきめ細かい緩和医療を提供することを強く推奨しており、当院でも平成25年3月に緩和ケア病棟が開設されました。
当初は院内の患者さんの受け入れを中心に開設されましたが、平成26年度からは院外の患者さんも多く受け入れるようになってきました。
近年緩和医療も大きく進歩し、単なる看取りの医療から、いかに残された時間のADL、QOLを上げるか、さまざまな提案がなされるようになりました。その結果、癌の種類によりその対応は異なり、より専門性が問われる時代になってきています。
そんな中、当院では、消化器系癌、特に肝胆膵系、呼吸器系、などの癌種に対応しています。
緩和ケア医としては、痛みの治療に精通し、長年緩和ケアチームでの診療実績があり、また、各専門分野の外科系の先生方とチーム医療を行っている麻酔科医師が中心に緩和医療を行っています。
看護師もまた、終末期医療の看護に精通したスタッフが、きめ細かい看護や介護を提供できる体制をとっています。
緩和ケアは癌と診断されたその日から提供されるべき医療であり、ある日を境にして緩和医療のみとなるものではありません。近年治療終了から亡くなるまでの期間はますます長期化の傾向にあり、その間のQOLやADLを維持するためのさまざまな医療が提供されるようになっています。
当院でも放射線治療(緩和照射)、腸閉塞のバイパス手術、胆管ステント挿入、尿管ステント挿入、腎瘻造設、胃瘻造設など、ご本人、ご家族の希望があり、ADL、QOLの改善につながる場合には、すぐに対応できるような体制をとっています。また、化学療法に疲れ体調を回復したい患者さんや、在宅での看護に疲れたご家族を支援するための一時的避難場所としての役割にも、可能な範囲で対応していきます。
緩和ケア病棟から退院され、新たに治療に挑戦したり、在宅に戻ったりと希望のある緩和ケア病棟を目指しています。一人でも多くの患者さんの苦痛を取り除くことにより人間らしい有意義に時間を少しでも長く過ごされることを希望しています。
がん患者さんとそのご家族が安心してすごしていただけるよう、診療科医と連携し、緩和ケア医が主治医となる病棟です。
当院の緩和ケア病棟は、当院で治療されている患者さんが優先となりますが、他医療機関からの紹介患者さんも、病状の評価・疼痛評価を行ったあと緩和ケア病棟への入棟が可能となります。
緩和ケア病棟では
緩和ケアスタッフが患者さんの痛みを和らげ、体調を管理することにより生活の質を高めるお手伝いをします。また一時退院や、可能であれば、再度一般病棟での治療も支援します。
病棟は
眺めの良い9階で、個室6室、準個室1室2床、普通部屋3室10床で、ご宿泊も可能な家族控え室、キッチン、談話室も用意しております。
料金について
緩和ケア病棟に入院するにあたり、特別な料金がかかるのではとご心配される問い合わせがありますが、費用の自己負担分については一般病棟で入院された場合と変わりません。
当院の緩和ケア病棟への入院申込には、以下について了承されることが要件となります。
「緩和ケア病棟 入棟基準」について患者さん、ご親族、主治医で十分に話し合い、納得した上お申し込みください。
☐ 悪性腫瘍で積極的治療を希望しない、あるいは積極的治療を終了・中断している患者さんを対象としています。病名・病状・今後の見通しなどについて、本人への真実に基づいた説明がなされること(病状により、説明を理解できない患者さんは除く)
※現在、治療中の方は全ての治療終了後に申し込みをお願いいたします。
☐ 心肺蘇生処置(心臓マッサージや人工呼吸器装着など)や延命処置(昇圧剤・輸血の使用など)を希望していないこと
※ご病状悪化の際、これらの処置は苦痛を強めるだけで、症状緩和の意義が乏しいと考えられるため行っていません。
☐ 患者さん本人が退棟をご希望した場合には、それを最大限尊重すること
※いったん同意書を提出しても、同意を撤回することはできます。撤回する場合には、その旨を主治医または緩和ケア担当医までお知らせください。
☐ 病状が2か月以上安定している場合、退院・転院をお願いすることがあります
※ご自宅・施設への退院後、病状が悪化した場合の入院は優先的にお受けいたします。
★当院通院中・入院中の患者さん★
主治医にお申し出ください。緩和ケア入棟の面談を設定いたします。
↓
《緩和ケア医との緩和ケア入棟面談実施》
患者さんとの面談または、家族による代理面談
↓
緩和ケア入棟会議を経て、入棟の可否・入棟の決定日時をご連絡します。
★他院・在宅からの入院希望の患者さん★
⇒書類審査のみで転院・入院の調整を行います。
紹介医療機関から緩和ケア病棟に電話連絡をしてください。
対応時間 平日 月~金(9時~16時)
TEL 03-5214-7398
がん相談支援センターに繋がります。
「緩和ケア病棟の転院申込」と伝えてください。
①~④をFAX(03-5214-7735)に送付してください。
⑤のCD-ROMは「がん相談支援センター宛て」に郵送をお願いします。
<申込に必要な書類>
①緩和ケア病棟申込書
(緩和ケア病棟申込書はこちらからダウンロードできます)(653KB)
各書類到着後書類審査を行い、緩和ケア病棟の入棟の可否、入棟決定日時を紹介医療機関へ連絡させていただきます。
※面談の必要性がある場合は、緩和ケア入棟面談日を調整して、紹介医療機関へ担当看護師が電話連絡いたします。
★外来通院または、訪問診療との連携のご希望の患者さん★
⇒入棟面談を行います。
(ご本人以外の場合は面談料として、自費で7,700円(税込)かかります)
①~③をFAX(03-5214-7735)してください。
CD-ROMは持参または「がん相談支援センター宛て」に面談日の4日前までに郵送をお願いします。
<申込に必要な書類>
①緩和ケア病棟申込書
(緩和ケア病棟申込書はこちらからダウンロードしてください)(653KB)
⓶診療情報提供書・血液データ(5~6回分)・画像レポート
③看護サマリ
④CD-ROM
《緩和ケア入棟面談実施》
患者さんとの面談または家族による代理面談
↓
緩和ケア病棟への登録となります
状態確認のため定期的にご連絡させていただきます
当院への入院(転院)が決定した方は、前日までにコロナのPCRまたは抗原検査をお願いしています。結果はFAXにてお知らせください。
※病床数18床のうち個室6床のため
転院にあたり退院時処方は必要ありません、残薬を持参してください。
入院(転院)当日は、最新の診療情報提供書・看護サマリ・緩和ケア病棟問診票持参をよろしくお願いいたします。
(緩和ケア病棟問診票はこちらからダウンロードできます)(251KB)
当日の入り口は防災センターから入り、入院手続きせずに緩和ケア病棟(9階西病棟)までお越しください。
緩和ケア病棟への入院希望、必要性が生じた場合は、まずは医療者の判断が必要となります。往診医や訪問看護師へまずは連絡し、症状やADLを確認します。
入院については、往診医か訪問看護師から緩和ケア病棟へ連絡をいただき、外来受診や入院調整を行います。
平日診療時間外・土日祝日・年末年始における診療について
上記の診療は時間外診療となるため、当直医が対応します。
訪問診療担当医から当院の急患室へ連絡をお願いします。
一般病棟への入院となり、平日緩和ケア医が診察後、緩和ケア病棟へ転棟となります。
平日(月水金)10時までに連絡をいただければ、緩和ケア外来診療・緊急入院に対応いたします。
訪問診療が介入している場合は、緊急時は訪問診療担当医へご相談するよう患者さんにお伝えしています。
また、状態確認のため定期的にご連絡させていただきます。よろしくお願いいたします。
スタッフステーション
談話室
個室
家族控室
浴室
共用洗面所
病室からの景色
室区分 | A室 (個室) 10号室 |
B室 (個室) 80・100号室
|
C室 (個室) 21号室
|
D室 (個室) 110・120号室 |
E室 (2人部屋) 31号室 |
---|---|---|---|---|---|
部屋数 | 1室
|
2室
|
1室
|
2室
|
1室
|
1日利用料(税込) | 29,700円
|
26,400円
|
26,400円 | 22,000円 | 14,300円 |
液晶TV
| 〇
|
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Blue-ray再生機
| 〇
|
〇 | 〇 | ― | ― |
インターネット回線
(有線LAN方式) | 〇
|
〇 | 〇 | ― | ― |
冷蔵庫
| 〇
|
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
トイレ
| 〇
|
〇 | ― | 家族用※ | ― |
チェアベッド
| 〇
|
〇 | 〇 | ― | ― |
広さ
| 約15㎡
|
約15㎡ | 約15.5㎡ | 約8.2㎡ | 約14㎡ |
※家族用:ご家族の方のみご利用できるトイレがございます。患者さんはご利用になれません。
緩和ケア病棟では、診療科主治医、緩和ケア医、病棟看護師、薬剤師、管理栄養士、ソーシャルワーカー、一般病棟では、緩和ケアチームの認定看護師、がんに関するさまざまな不安や心配事については、がん相談支援センターの看護師、ソーシャルワーカーが患者さんをサポートします。
緩和ケア内科 主任医長 田代 典子 (たしろ のりこ) |
|
---|---|
緩和ケア内科 平石 禎子 (ひらいし ていこ) |
|
(2022年4月1日現在)