緩和ケア病棟 責任者 田代 典子
面談待機 | 1週間程度 |
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面談~入棟まで | 1週間程度 |
※面談・入棟の受入れを再開いたしました。
※新型コロナウイルス陰性が確認できた方のみ入院可能。
※個室あり
※空床あり
新型コロナ感染症の拡大に伴い、緩和ケア病棟でも面会の制限を強化することとなりました。
1回15分以内 週に3回まで
1回に2名まで(登録制)※登録は身内の方(18歳以上)5名まで
不織布マスク・フェイスシールドをご用意ください。
お看取り期の面会については、ご相談ください。
ご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。状況が変わり次第、ホームページ上でお知らせいたします。
厚生労働省は緩和医療を単に終末期ではなく、癌と宣告されたその日から精神的肉体的苦痛に対してきめ細かい緩和医療を提供することを強く推奨しており、当院でも平成25年3月緩和ケア病棟が開設されました。当初は院内の患者さんを中心に開設されましたが、平成26年度からは院外の患者さんも多く受け入れるようになってきました。近年緩和医療も大きく進歩し、単なる看取りの医療から、いかに残された時間のADL、QOLを上げるか、さまざまな提案がなされるようになりました。その結果、癌の種類によりその対応は異なり、より専門性が問われる時代になってきています。
がん患者さんとそのご家族が安心してすごしていただけるよう、診療科医と緩和ケア医が主治医となる連携した病棟です。
当院の緩和ケア病棟は、診療科主治医制となっており、当院で治療されている患者さんが優先となりますが、他医療機関からの紹介患者さんも、病状の評価・疼痛評価を行ったあと緩和ケア病棟への入棟となります。
緩和ケア病棟では
緩和ケアスタッフが患者さんの痛みを和らげ、体調を管理することにより生活の質を高めるお手伝いをします。また一時退院や、可能であれば、再度一般病棟での治療も支援します。
病棟は
眺めの良い9階で、個室4室、準個室1室2床、大部屋3室12床で、ご宿泊も可能な家族控え室、キッチン、談話室も用意しております。
ご利用できる患者さんは
悪性腫瘍で積極的治療を希望しない患者さんを対象としています。また緩和ケア病棟でよりよく過ごしていただくためには、病名・病状をご存知であること、またつらい時間を延ばすだけの延命治療を行わないことをご理解いただいていることが望ましいと考えています。
料金について
緩和ケア病棟に入院するにあたり、特別な料金がかかるのではとご心配される問い合わせがありますが、費用の自己負担分については一般病棟で入院された場合と変わりません。
なお、他医療機関からのご紹介の場合は、入院可否の判断のため面談を行います(下記参照)。面談料は、自費で16,500円(税込)となっています。
★当院通院中・入院中の患者さん★
主治医にお申し出ください。緩和ケア入棟の面談を設定いたします。
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緩和ケア医との緩和ケア入棟面談実施
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緩和ケア入棟会議を経て、入棟の可否、入棟の決定日時をご連絡します。
★他医療機関よりの患者さん★
がん相談支援センターにご紹介元からの
緩和ケア病棟申込書・診療情報提供書・血液データ(5、6回分)・画像レポートをFAX(03-5214-7735)にてお送りください。
(緩和ケア病棟申込書はこちらからダウンロードできます)(566KB)
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各書類の到着後、担当看護師が電話連絡いたします。
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院内書類審査を行い、緩和ケア入棟面談日の日時を調整いたします。
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《緩和ケア入棟面談実施》
① 緩和ケア医と患者さんまたはご家族による代理面談
② 緩和ケア医・病棟看護師による病棟案内
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院内緩和ケア入棟審査会議を経て、当院よりご紹介医療機関へ
緩和ケア病棟の入棟の可否、入棟決定日時をご連絡させていただきます。
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① 緩和ケア病棟または各診療科一般病棟への入院(転棟)
(一般病棟では、病状の評価・疼痛評価を行います。)
② 緩和ケア科・各診療科への外来通院
※当院への入院(転棟)が決定した方は転院申込書を前日にFAXにて送信してください。
(転院申込書はこちらからダウンロードできます)(287KB)
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緩和ケア病棟入棟(転院)
談話室
キッチン
個室
準個室
家族控室
緩和ケア病棟では、診療科主治医、緩和ケア医、病棟看護師、緩和ケア認定看護師、がん性疼痛認定看護師、薬剤師、管理栄養士、ソーシャルワーカー、
一般病棟では、緩和ケアチームの緩和ケア認定看護師、がんに関するさまざまな不安や心配事については、がん相談支援センターのがん看護専門看護師、ソーシャルワーカーが患者さんをサポートします。
緩和ケア内科 主任医長 田代 典子 (たしろ のりこ) |
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緩和ケア内科 平石 禎子 (ひらいし ていこ) |
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(2022年4月1日現在)
当院の緩和ケア病棟は、「がん治療の基幹病院等から『もうこれ以上の積極的治療はありません』と積極的治療の終了を告げられたけれど、緩和ケア病棟で鎮痛を主体とした治療に専念するまでには、比較的お元気な時期が、まだ数か月から数年の間見込まれる」といった患者さんを受け入れて、最期までケアすることを目的として発足しました。
患者さんの中には、がんが重くなりつつあるものの、当初は自宅生活や外来通院が可能な方や、在宅ケア医に同時並行でかかっている方もいらっしゃいます。そこでこの様な時期は、元のがんのそれぞれの診療科が主科として、患者さんのケアにあたることにしました。この時期には、治療上の必要から主科に入院して治療を受ける場合もあると考えられます。こうした時期を経て、最終的に緩和ケア病棟に入院し、主として緩和ケア科での診療を受けることになります。しかし、耳鼻咽喉科等専門性の高い診療科では、なお主科の医師の助力を必要とすることもあります。当院ではこのような事情から、主科と緩和ケア科のツードクター制を採っているところに大きな特徴があります。そしてこれは、近年提唱されている、「がんと診断された時からの緩和ケア」の概念とも合致する体制と考えております。
他院からの紹介患者さんには、主科と緩和ケア科のツードクター制についての必要性をご理解いただき、ご納得の上で当院の緩和ケア診療を受診していただけましたら幸いです。なお、緩和ケア診療の開始に当たりましては、両科の医師による面談があり、これらの特徴も含めてご案内させていただきます。