ここがページの先頭です。
ページ内移動メニュー
ヘッダーメニューへ移動します
共通メニューへ移動します
現在の場所へ移動します
本文へ移動します
サイドメニューへ移動します
現在の場所
ホーム  診療科のご案内  外科  肝臓疾患(肝炎と肝硬変)
ここから本文です。

肝炎と肝硬変 ―肝臓疾患➁―

肝炎

ウイルス性肝炎

原因ウイルスとしては、A型、B型、C型、E型肝炎ウイルスが挙げられます。また肝炎は一般的に急性肝炎・慢性肝炎の2つに分類されます。
急性肝炎とは一時的なウイルス感染が肝障害を引き起こし、全身倦怠感や意識障害などの症状が出現します。
慢性肝炎とは急性肝炎後や、輸血・性交渉などで肝炎ウイルスに感染し、自覚症状がほぼないまま、徐々に肝臓をむしばんでいきます。その結果、肝臓の繊維化が進み、肝硬変へとなっていきます。この原因となる肝炎ウイルスはC型・B型に限られています。

なお、現在はB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスに対して、とても有効な薬が開発されており、年々肝炎ウイルスが原因とある肝硬変は減ってきています。

アルコール性肝炎(肝障害)

長期(通常は5年以上)にわたる過剰の飲酒が肝障害の主な原因と考えられる病態で、以下の条件を満たすものを指します。

  1. 1日に純エタノールに換算して60g以上の飲酒(ただし女性や遺伝的にお酒に弱い人では、1日40g程度の飲酒でもアルコール性肝障害を起こしうる)
  2. 禁酒により、AST、ALTおよびγ-GTP値が明らかに改善する。
  3. B型肝炎やC型肝炎などの肝炎ウイルスマーカーや抗ミトコンドリア抗体、抗核抗体などの自己免疫性の肝臓病を疑う検査値がいずれも陰性である。

非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)

アルコールの常習飲酒のない患者に発生する肝炎で、組織顎堤にはアルコール性肝炎と識別できない肝障害が生じているものを指します。危険因子(肥満、脂質異常症、耐糖能障害)を少なくとも1つ有する患者で最も多く発生します。発生のメカニズムはほとんど解明されていませんが、インスリン抵抗性(例:肥満またはメタボリックシンドロームの場合と同様)が関連しているようです。大部分の患者さんは無症状です。
臨床検査所見には、アミノトランスフェラーゼ値の上昇などがあり、確定診断には肝生検が必要になります。原因及び危険因子を取り除く治療を行います。

肝硬変

前述した肝炎が長期にわたることで、徐々に肝臓の組織が線維化し、その結果肝機能が低下します。
実際に肝臓自体も弾力性がなくなり、硬い組織へと変化し、肝硬変といわれる状態になります。
症状としては、黄疸や腹部膨満(腹水)、皮膚の血管が浮き出てきたり、意識障害が出現してきます。また肝硬変となった肝臓は、肝細胞癌の母地(発生の元)にもなります。

肝臓疾患 目次

一般・消化器外科ページへ

外来医師担当表へ

ここまで本文です。
ここからサイドメニューです。 ここまでサイドメニューです。
^このページの一番上へ
【画像】印刷用のフッター画像です