血液内科部長 水地 大輔
“健康診断で貧血といわれた”“白血球、血小板の数が異常だといわれた”“首のリンパ節の腫れが消えなくて気になる”“ぶつけてもいないのにあざがよくできる”・・・こんな時に血液内科への受診をお勧めします。病気かどうか分からないけれど心配な時は気軽に電話で予約してください。
なお、今までの健康診断の結果や治療経過は診療に有用ですのでぜひご持参ください。
血液内科では、軽度の貧血から急性白血病まで幅広く血液疾患に対応しています。特にここ数年は、進展著しい分子標的療法を積極的に導入し、高齢の方でも治療を行うことのできる機会が増えています。
病棟には無菌室(個室)を3室完備しており、高度な骨髄抑制を伴う化学療法の経験も豊富です。急性白血病や骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など、治癒に向けて造血幹細胞移植(骨髄移植や臍帯血移植等)やCAR-T療法が有効と考えられる方には、上記の専門治療を数多く行っている病院(都立駒込病院、東京医科歯科大学、虎の門病院など)に適切なタイミングで転院できるよう連携を取っています。
現役世代の方には仕事と家庭の両立(外来化学療法センターの活用等)を、高齢の方にはQOL(クオリティ オブ ライフ:生活の質)を維持するための治療の工夫など、患者さんやご家族と十分なコミュニケーションをとり、全人的に多職種チームで対応しています。
また、診断や治療に関することだけでなく、病気の成り立ちや日常生活で気をつけた方がいいことなど、ご自身の病気に対する理解が深まるようなサポートを心がけています。
部長 水地 大輔 (みずち だいすけ) (卒業年:1994年) |
|
---|---|
粂川 華恵 (くめかわ はなえ) (卒業年:2006年) |
|
迎 純一 (むかえ じゅんいち) (卒業年:2011年) |
|
秋山 めぐみ (あきやま めぐみ) |
|
(2024年4月1日現在)
外来は月平均500人、入院は常時17人前後で化学療法を主に行っています。
入院患者数(人) | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 |
---|---|---|---|
初発悪性リンパ腫 | 26
|
16 | 22 |
悪性リンパ腫 | 42
|
32 | 36 |
急性白血病 | 22 | 21 | 18 |
骨髄異形成症候群 | 3 | 9 | 12 |
多発性骨髄腫 | 9
|
9 | 13 |
検査件数(件) | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 |
---|---|---|---|
骨髄検査 | 125
|
148 | 154 |
各医師の外来診療予定日です。
第12次ATL全国実態調査 |
|
---|---|
血液疾患症例登録事業 |
|
環状鉄芽球および血小板増加症を伴う骨髄異形成症候群/骨髄増殖性腫瘍の後方視的解析 |
|
悪性リンパ腫の予後に関する多施設共同後方視的研究 |
|
※これら臨床研究に提出するデータから、お名前・住所など患者さんを直接同定できる個人情報は削除されています。
水地医師が、公益財団法人骨髄移植推進財団から感謝状を授与されました。
この感謝状は、同財団に登録している骨髄移植に関する調整医師の中で、特に貢献度が高い医師に対して贈られるものです。
水地医師は調整医師として10年以上、ドナー(提供者)に対する確認検査や最終同意面談に携わっており、現在は年間20件以上の調整を実施しています。
貧血ってなに?
血液内科 主任医長 水地 大輔