副院長兼皮膚科部長 江藤 隆史
アトピー性皮膚炎に対しては、外用ステロイド剤に対して不安を感じている方にも丁寧に説明を行い、症状に応じて適切な外用薬を選択して長期の症状安定を目指します。入院中の患者さまを中心に、週1回開催している“アトピー教室”も好評です。
光線療法の設備として、2004年からはnarrow-band UVB照射装置も導入され、治療の幅が広がっています。当科は都内でも有数の皮膚科ベッド数を有するため、アトピー性皮膚炎の教育入院(1~2週間)、乾癬の光線療法入院(2~3週間)以外にも、帯状疱疹・丹毒・蜂窩織炎等の入院に迅速に対応可能です。色素レーザー、Qスイッチレーザーの設備があり、各種血管腫、色素性病変のレーザー治療が可能ですが、適応などについては事前に診察が必要です。
当科では、水虫・かぶれ・にきびなどの一般的な皮膚疾患からシミなどの美容皮膚科的疾患、角化症・水疱症・皮膚悪性腫瘍などの専門的な疾患まで、オールラウンドに診療しています。当科の特徴として、科全体でチームを組んでいることが挙げられ、より高度な専門性を提供します。例えば皮膚腫瘍に対しては、形成外科との連携で診察・治療・術後のフォローに当たっています。小児アトピー性皮膚炎は小児科とのチーム医療、掌蹠膿疱症では耳鼻咽喉科とのチーム医療、下腿潰瘍(下肢静脈瘤)では外科と円滑かつ良好なチーム医療を提供することができます。
江藤(部長)はアトピー性皮膚炎、乾癬の治療の専門家であり、入院治療も可能です。当科は光線療法の歴史が長く、アトピー性皮膚炎、乾癬などに対する光線療法の経験が豊富で積極的に導入しています。また、乾癬に対しては、生物学的製剤の使用が2010年に認可され、積極的に活用しています。
副院長兼部長 江藤 隆史 (えとう たかふみ) |
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松浦 裕貴子 (まつうら ゆきこ) |
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矢野 優美子 (やの ゆみこ) |
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重野 和彦 (しげの かずひこ) |
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村橋 整 (むらはし ただし) |
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瀧浪 紗也子 (たきなみ さやこ) |
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嶋田 万里子 (しまだ まりこ) |
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中川 秀己 | 尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎、白斑 東京慈恵会医科大学 皮膚科 主任教授 |
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森本 里江子 | アトピー性皮膚炎、乾癬 |
原 みずき | 乾癬、レーザー療法 |
(2018年11月1日現在)
皮膚生検数は月10 ~ 20 件程度施行しています。
光線療法については、尋常性乾癬・膿疱性乾癬300 名/月、掌蹠膿疱症50名/月、アトピー性皮膚炎・結節性痒疹50 名/月、尋常性白斑10 名/月、といった実績があります。
レーザー治療については、太田母斑や血管腫に対しては保険診療で、老人性色素斑に対するレーザー治療は自費で行っています。美白治療としてヒドロキノン軟膏、美白・にきび治療としてビタミンC ローションも自費で処方可能です。レーザー治療は保険・自費ともに火曜日の午後が照射日ですが、事前の診察が必要ですので、通常の初診で予約をして下さい。
毎週1 回外来で実施している70~80分程度のアトピー教室は好評です。
主要疾患別入院患者数 | 2017年度 | 2016年度 | 2015年度 |
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アトピー性皮膚炎 | 128 |
93 |
117 |
乾癬 | 8 | 6 | 21 |
帯状疱疹 | 102 | 109 | 112 |
薬疹、中毒症 | 24 | 25 | 26 |
蕁麻疹 | 5 | 10 | 2 |
水痘、風疹 | 4 | 4 | 1 |
慢性湿疹、痒疹 | 27 | 17 | 15 |
蜂窩織炎、丹毒 | 79 | 64 | 78 |
下腿腫潰瘍 | 27 | 7 | 3 |
血管炎 | 5 | 2 | 2 |
その他 | 104 | 86 | 97 |
各医師の外来診療予定日です。
冬場の皮膚症状
皮膚科 松﨑 大幸
皮膚科 逓信名物「アトピー教室」とアトピー性皮膚炎
副院長兼皮膚科部長 江藤 隆史
帯状疱疹(たいじょうほうしん)
副院長兼皮膚科部長 江藤 隆史