皮膚科部長 三井 浩
アトピー性皮膚炎・乾癬治療の生物学的製剤は全て使用可能。
当科では日常的な疾患(ホクロ、にきび、水虫など)、専門的な疾患(角化症、水泡症、皮膚悪性腫瘍など)、美容的な疾患(シミなど)等全てにおいて、オールラウンドに診療しています。科内でのチーム医療はもとより、病院内での連携、病院間での連携をとることにより、より高度な専門性を提供します。皮膚腫瘍については形成外科との連携で診察・治療・術後のフォローにあたっております。関節症性乾癬では整形外科との連携、掌蹠膿疱症では耳鼻咽喉科との連携、いちご状血管腫は小児科との円滑かつ良好な連携で、適切な医療を提供することが可能です。
アトピー性皮膚炎については内服(シクロスポリン、JAK阻害薬)、注射(デュピルマブ、ネモリズマブ)などの全身療法はすべて使用可能です。全身療法の前には外用治療の見直しも図っております。毎週行っていたアトピー教室は現在コロナの状況をみて安全対策を取りながら適宜行っております。
乾癬については国内で認可されている生物学的製剤は全て使用可能であり、多数の導入実績があります。各患者さんに適切な製剤を検討し、安全かつ効果的な使用を心掛けております。
シングリックス外来
帯状疱疹は近年発症率が上昇傾向にあり、帯状疱疹後神経痛はQOLを低下させるため、帯状疱疹に対する予防は重要です。
50歳以上が帯状疱疹ワクチンの接種対象者になりますが、近年新しい予防ワクチンであるシングリックス®が使用できるようになりました。不活性化ワクチンで、2回投与(初回2か月後)が必要です。自費診療となりますが、2025(令和6年)年3月30日まで千代田区民の方は公費助成の対象となります(詳しくは千代田区のホームページ(http://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kneko/kenko/yobosesshu/taijohoshin-josei.html")を参照ください)
乾癬外来(金PM、担当:三井)
多彩な光線機器を取り揃えています。注射製剤(生物学的製剤)をはじめ、国内で認可されている製剤全て対応可能であり、患者さん一人一人に合った治療法を提案しています。
外用療法 | ステロイド外用剤、ビタミンD3外用剤、ステロイド・ビタミンD3合剤 |
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光線療法 | 立位全身型NBUVB(Waldmann社製)、局所型(JTARC、デルマレイ200)、ターゲット型(VTRAC、XTRAC) |
内服療法 | ビタミンA誘導体(チガソン®)、免疫抑制剤(ネオーラル®、リウマトレックス®)、PDE4阻害剤(オテズラ®)、JAK阻害剤(リンヴォック®)、Tyk2阻害薬(ソーティクツ®) |
注射療法 | IL-17阻害剤(コセンティクス®、ルミセフ®、トルツ®、ビンゼレックス®)、IL-23阻害剤(トレムフィア®、スキリージ®、イルミア®)、IL-12p40阻害剤(ステラーラ®)、TNFa阻害剤(レミケード®、ヒュミラ®、シムジア®) |
アトピー外来(水PM、担当:三井)
最も重要かつ基本的な標準治療法は寛解維持療法などです。定期的に行っているアトピー教室では、最新治療も含めて丁寧に治療法を説明しています。内服(シクロスポリン、JAK阻害薬)、注射(デュビルマブ、ネモリズマブ)などの全身療法も全て使用可能です。
外用療法 | ステロイド外用剤、タクロリムス外用剤(カルシニューリン阻害剤)(プロトピック®)、JAK阻害剤(コレクチム®)、PDE4阻害剤(モイゼルト®) |
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光線療法 | 立位全身型NBUVB(Waldmann社製)、局所型(JTARC、デルマレイ200)、ターゲット型(VTRAC、XTRAC) |
内服療法 | 抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤、免疫抑制剤(ネオーラル®)、JAK阻害剤(オルミエント®、リンヴォック®、サイバインコ®) |
注射療法 | IL-4/13阻害剤(デュピクセント®)、IL-31阻害剤(ミチーガ®) |
皮膚外科外来(水PM、担当:矢野、金PM、担当:三尾)
当科ではダーモスコピーや超音波検査、MRI等の画像を用いて、腫瘍の術前評価を行っております。場合により生検(局所麻酔の注射の後で皮膚組織をメスで採取します)も行います。
主に皮膚良性腫瘍(色素性母斑、粉瘤、脂肪腫等)を扱っており、整容的な面では当院形成外科と連携をとっています。悪性腫瘍については、表皮内癌(基底細胞癌、ボーエン病等)は等かで行っておりますが、それ以外の悪性黒色腫(メラノーマ)等については、東大病院皮膚科やがん研究会有明病院等と連携をとっています。
レーザー外来(火PM・木PM、担当:矢野)
色素斑の治療は、保険適用のあるもの(太田母斑、扁平母斑)、保険適用のないもの(老人性色素斑)に対してV beamで両方行っています。(但し、保険診療と自費診療は同日には行えません)
血種については、The Ruby Z1 で行っています。いちご状血管腫は小児科と連携し、ヘマンジオルシロップ内服治療も可能です。
※各専門外来は初診を経てから予約可能となります 。
各医師の外来診療予定日です。
皮膚生検数は月10 ~ 20 件程度施行しています。
光線療法については、尋常性乾癬・膿疱性乾癬300 名/月、掌蹠膿疱症50名/月、アトピー性皮膚炎・結節性痒疹50 名/月、尋常性白斑10 名/月、といった実績があります。
レーザー治療については、太田母斑や血管腫に対しては保険診療で、老人性色素斑に対しては自費で行っております。しみに対する外用治療としてヒドロキノン軟膏、しみ・にきび治療としてビタミンCローションも自費で処方可能です。レーザー治療は保険・自費ともに火曜木曜の午後が照射日ですが、事前の診察が必要ですので、通常の初診で予約をしてください。なお、自費診療に係るリスク、副作用については下記を参照ください。
まれに以下のような副作用が起きることがあります。気になる症状が出た場合は必ず担当医師にご相談ください。
主要疾患別入院患者数 | 2022年度 | 2021年度 | 2020年度 |
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アトピー性皮膚炎 | 14 | 25 | 29 |
乾癬 | 2 | 2 | 4 |
帯状疱疹 | 43 | 50 | 54 |
薬疹、中毒症 | 5 | 4 | 1 |
蕁麻疹 | 1 | 1 | 1 |
水痘、風疹 | 2 | 1 | 2 |
慢性湿疹、痒疹 | 2 | 2 | 5 |
蜂窩織炎、丹毒 | 48 | 39 | 39 |
下腿腫潰瘍 | 5 | 1 | 3 |
血管炎 | 2 | 1 | |
その他 | 49 | 33 | 30 |
部長 三井 浩 (みつい ひろし) (卒業年:1996年) |
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矢野 優美子 (やの ゆみこ) (卒業年:2010年) |
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渡邉 裕介 (わたなべ ゆうすけ) (卒業年:2015年) |
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飯田 玲美 (はんだ れみ) (卒業年:2020年) |
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山田 友莉香 (やまだ ゆりか) (卒業年:2020年) |
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近藤 諒 (こんどう りょう) (卒業年:2022年) |
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中川 秀己 | 尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎、白斑 東京慈恵会医科大学 名誉教授 |
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江藤 隆史 | アトピー性皮膚炎、乾癬、悪性黒色腫、水疱症 |
森本 里江子 | アトピー性皮膚炎、乾癬 |
(2024年4月1日現在)
新しい光線治療 エキシマレーザー
皮膚科部長 三井 浩
乾癬について
皮膚科部長 三井 浩
薬剤性過敏症症候群(DIHS)の疫学調査 |
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新規乾癬患者の疫学調査 |
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※これら臨床研究に提出するデータから、お名前・住所など患者さんを直接同定できる個人情報は削除されています。