院長補佐 兼 放射線科部長 大久保 敏之
当科では画像診断と放射線治療という大きく2つの業務を行っています。臨床各科の先生方と連携をとりながら、新しい機器による画像検査を行い、得られた画像を、経験を積んだ専門医が読影します。また、ライナック(LINAC)を用いた放射線治療を行い、出来る限り侵襲の少ない治療を提供しています。
放射線科は診断部門と治療部門とがあります。診断部門ではCT、MRI、X線TV、血管造影、RIなど新しい機器を用いて画像を提供しています。得られた画像を読影専門医が臨床情報を参考に診断し、必要な検査や治療方針について有用な情報を各科医師に提供しています。また、CTによる肺癌検診も行っています。
治療部門では、CTを用いた治療計画装置および照射装置の導入により確実で効率の良い放射線治療を行っています。特にラジオサージェリーシステムの導入により、効果的な治療ができるようになっています。
放射線科外来でも診察は行っていますが、他科との連携・周辺地域との連携による検査・診断・治療も積極的に行っています。詳しくは地域医療連携のページをご覧ください。
院長補佐 兼 部長 大久保 敏之 (おおくぼ としゆき) |
|
---|---|
医長 松坂 優己 (まつざか ゆうき) |
|
医長 北口 真由香 (きたぐち まゆか) |
|
塩田 沙織 (しおた さおり) |
|
藤田 理知 (ふじた りち) |
|
(2022年4月1日現在)
放射線科では、MRI、CT、RIなどの新しい医療機器による画像診断とライナック(LINAC)装置による放射線治療を行っています。
MRIは高速撮像法により短時間での撮影が可能であり、造影剤を使用せずに血管造影(MRA)や胆管膵管造影も施行できます。
また、MRIでは脳梗塞(超早期や小さな梗塞巣など)や脳動脈瘤、脊髄疾患、膝・肩関節、乳房・婦人科領域での診断に有用です。
マルチスライスCTは高速かつ広範囲に、また高分解能の画像収集が出来ることから従来のシングルへのヘリカルCTと比べ全身臓器の検査が短時間に施行でき、血管や骨の3次元画像の作成が容易となり、仮想内視鏡も可能です。
診断部門 | CT | MRI | 核医学 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020年 | 2019年 | 2018年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 | |
頭~頸部 | 3,303 | 3,812 | 3,868 | 4,094 | 4,532 | 4,402 | 351 | 450 | 371 |
胸部 | 7,700 | 7,846 | 7,395 | 44 | 61 | 86 | 456 | 571 | 541 |
腹部 | 5,330 | 5,931 | 5,701 | 1,801 | 1,759 | 1,679 | 5 | 5 | 10 |
骨盤部 | 427 | 473 | 388 | 314 | 392 | 334 | |||
脊椎 | 215 | 315 | 233 | 914 | 1,040 | 959 | |||
全身 | 260 | 301 | 290 | ||||||
乳房 | 71 | 116 | 105 | ||||||
四肢 | 493 | 600 | 637 | 747 | 836 | 885 | |||
その他 | 76 | 39 | 54 | 191 | 150 | 206 | 1 | ||
合計 | 17,544 | 19,016 | 18,276 | 8,175 | 8,886 | 8,656 | 1,072 | 1,327 | 1,212 |
放射線治療 | ||||
治療部位 | 主な病名 | 2020年 | 2019年 | 2018年 |
頭~頸部 | 咽頭がん、脳転移、リンパ節転移 | 36 | 50 | 48 |
---|---|---|---|---|
胸部 | 肺がん、食道がん | 41 | 80 | 49 |
腹部 | リンパ節転移 | 17 | 49 | 25 |
骨盤部 | 前立腺がん、直腸がん、骨転移 | 50 | 77 | 50 |
脊椎 | 骨転移 | 52 | 20 | 53 |
乳房 | 乳がん | 45 | 69 | 61 |
その他 | 骨転移 | 56 | 7 | 5 |
合計 |
| 297 | 352
|
291
|
各医師の外来診療予定日です。
CT装置が新しくなりました
放射線科 部長 大久保 敏之
3T MRI装置が導入されました
放射線科 医療技術主任 磁気共鳴専門技術者 一坂 秀一