現代の整形外科外科治療で大きな一分野となっている関節鏡手術ですが、東京逓信病院整形外科が発祥の地であることを皆さん、ご存じでしょうか?
東京逓信病院整形外科では、関節鏡による治療を世界に先駆けて始めたという歴史的な経緯があり、現在もその伝統を受け継ぎ、関節鏡視下前十字靭帯再建術(ACL再建術)や半月板縫合術などの膝関節鏡視下手術を得意として、プロレベルのスポーツ選手から一般レクリエーショナルレベルの患者さんまで幅広く診療を行っています。
さらに、日本整形外科学会専門医、日本リウマチ学会専門医、日本手外科学会手外科専門医が在籍しており、人工膝関節置換術、人工股関節置換術、膝骨切り術やエコーを用いた精緻な手外科診療も数多く行っています。末梢神経疾患に対する知識、診療経験が極めて豊富な冲永前整形外科部長には特別外来として神経疾患の診療を担っていただいています。
また、救急部へ搬送された骨折などの外傷も積極的に受け入れています。特に近年の高齢化社会の急速な進展に伴い、大腿骨頸部骨折や転子部骨折などの高齢者特有の骨折の受け入れが急増しており、早急な手術治療を行い、その後は地域包括ケア病棟を利用した丁寧な術後リハビリを行うことで、患者さん一人ひとりの社会復帰に貢献しています。
東京大学整形外科医局との人的交流を行い、また密接な連携を取りながら、近隣大学病院にも劣らない高いレベルでの診療が行われているものと自負しています。
膝前十字靭帯(ACL:Anterior Cruciate Ligament)の損傷と治療
後十字靭帯(PCL:Posterior Cruciate Ligament)損傷とその治療
各医師の外来診療予定日です。
主要疾患手術件数 | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 |
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膝靭帯再建術 | 50 | 66 | 48 |
膝半月板手術 | 102 | 115 | 81 |
人工関節置換術 | 95 | 103 | 66 |
関節鏡視下手術 | 228 | 249 | 206 |
骨折全般
上肢の疾患・外傷
下肢の疾患・外傷
神経疾患
骨粗鬆症
院長補佐兼部長 平岡 久忠 (ひらおか ひさただ) (卒業年:1987年)
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主任医長 栗林 聰 (くりばやし そう) (卒業年:1994年)
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医長 小野 雅典 (おの まさのり) (卒業年:1999年)
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医長 伊藤 祥三 (いとう しょうぞう) (卒業年:2001年)
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大江 美萌子 (おおえ みほこ) (卒業年:2018年)
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三浦 南瀬 (みうら みなせ) |
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冲永 修二 | 肩、肘、手の外科、神経外科 |
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(2024年10月1日現在)
疾患名 | パス名 | 入院日数 | 料金(3割負担) |
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前十字靱帯損傷 | 前十字靱帯再建術 | 19日 | 430,000円 |
前十字靱帯損傷 | 膝靱帯再建後抜釘 | 3日 | 87,000円 |
半月板損傷 | 半月板損傷(3日) | 3日 | 130,000円 |
ロコモティブシンドローム(ロコモ)と変形性膝関節症 ─当院での治療の取り組み─
整形外科 部長 平岡 久忠
当院の関節鏡治療
整形外科 部長 平岡 久忠
中高年の膝の痛み
整形外科 医長 栗林 總
日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR) 構築に関する研究への参加 |
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関節鏡視下前十字靭帯再建術における骨孔評価 |
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※これら臨床研究に提出するデータから、お名前・住所など患者さんを直接同定できる個人情報は削除されています。
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