リハビリテーション科部長 森 芳久
当科では、急性期リハビリテーションを行っています。急性期リハビリテーションとは、病気や事故が原因で入院し、急激に健康が損なわれた患者さんを対象とし、その第一の目的は救命と疾患の治療であり、さらに患者さんを早く元の状態に回復させて、生活復帰することを目指します。
しかし急性期の患者さんは、病状が不安定であり、筋萎縮、褥瘡、再発、心肺停止、誤嚥などのリスクを伴います。これらのリスクを低減するために、全身状態を管理して、ADLを評価して、主治医・リハビリテーション科医・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師・メディカルソーシャルワーカーなどのスタッフ間で情報を共有しながら、患者さんにベストの治療と退院に向けた準備を進めていきます。
長い年月積み重ねてきた急性期のリハビリテーション医療に関する知識・技術・経験をもとに、最新の知見を取り入れながら、脳血管障害、神経筋疾患、骨折、人工関節・靭帯損傷、外科術前術後、心不全、慢性呼吸疾患、緩和ケア、摂食・嚥下障害、排尿障害などで治療中の患者さんをサポートいたします。
各科とのカンファレンスを実施することにより、リハビリテーション科と各科との連携を重視しております。理学療法・作業療法・言語聴覚療法を、必要に応じて適切に組み合わせて提供しており、早期からの離床を心がけています。
摂食嚥下、排尿ケア、NST(栄養サポートチーム)、褥瘡対策、緩和ケア、認知症ケアでチーム医療に参加しています。
回復期のリハビリテーションが必要となる方に関しましては、脳卒中連携パスなどを積極的に活用して、連携先の病院へより良い状態でスムーズにリハビリテーションが引き継がれるよう配慮しています。引き続き当院でリハビリテーションを希望される患者さんには、地域包括ケア病棟に転棟していただき、自宅退院にむけた1日40分程度の積極的なリハビリテーションを行うこともできます。
※当科では、紹介患者さんの通院リハビリテーションは受け付けておりません。入院でのリハビリテーションを希望される場合は、主たる診療科にご相談ください。
部長 森 芳久 (もり よしひさ) (卒業年:1990年) |
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医長 田中 こなぎ (たなか こなぎ) (卒業年:1997年) | 専門分野:
日本リハビリテーション医学会リハビリテーション専門医 |
療法士 | 理学療法士14名、作業療法士10名、言語聴覚士4名 日本理学療法士協会認定理学療法士(脳卒中) 日本理学療法士協会認定理学療法士(循環) 日本理学療法士協会認定理学療法士(スポーツ医学) |
(2025年4月1日現在)
各医師の外来診療予定日です。
療法別(単位) | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 |
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理学療法 | 42,954 | 37,116 | 34,972 |
作業療法 | 17,579 | 16,017 | 16,516 |
言語聴覚療法 | 9,614 | 6,744 | 7,033 |
疾患別(単位) | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 |
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脳血管疾患等 | 30,632 | 24,373 | 24,480 |
運動器 | 21,688 | 20,773 | 22,461 |
呼吸器 | 8,561 | 5,730 | 3,618 |
心大血管疾患 | 2,667 | 2,185 | 1,246 |
廃用症候群 | 5,222 | 6,423 | 4,366 |
がん患者 | 1,377 | 393 | 2,350 |
合計 | 70,147 | 59,877 | 58,521 |
臨床研究名称 | 責任者名 |
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どのような入院患者が廃用症候群に陥るリスクが高いかについての調査(127KB) | 大橋 祐介 |
リハビリテーション科のご紹介
リハビリテーション科 医師 山田 尚基