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ホーム  診療科のご案内  麻酔科  麻酔科の対象疾患について
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麻酔科の対象疾患について

さまざまな痛み

帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛

 帯状疱疹の原因となる水痘帯状疱疹ウイルスは、幼少期に初感染して水痘を発症し治癒後に水痘帯状疱疹ウイルスが脊髄後根神経節や三叉神経節などに潜伏感染を確立します。その後、免疫力の低下などの理由から潜伏感染をしていたウイルスが再活性化されると、神経節から末梢神経を通過して皮膚に到達し、帯状疱疹を発症します。帯状疱疹は支配神経に沿って生じ疼痛を伴いますが、通常一、二週間後に治癒し、疼痛も消失します。しかし疱疹が消失しても痛みが継続して三か月から半年経過しても疼痛が残存することがあり、この状態を帯状疱疹後神経痛といいます。
 症状としては、持続的な自発痛、間欠的な電撃痛、触刺激に対しても痛いと感じるアロデイニアなど起こり、しばしば睡眠障害やうつ状態を引き起こします。痛みの治療は早く始めることが大事です。疱疹が治っても痛みが続くようでしたら、早めに受診してください。当科では神経ブロック、薬物療法、偏光近赤外線による温熱療法を行っています。 

腰痛症

 腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアの他、原因不明が80%以上あるとされています。また、いわゆる「ぎっくり腰」のような急性の痛みもあれば、年単位の慢性的な経過をたどる腰痛もあり、多くの場合慢性の痛みは治療に難渋します。当科ではこうしたさまざまな腰の痛みに対して、硬膜外ブロックなどの神経ブロック、偏光近赤外線による温熱療法、漢方薬を含む鎮痛薬による薬物療法、運動療法、食事療法などを用いて、治療を行っています。

頚椎症

 首の痛みとともに片側の手先まで電気が走るような痛みやしびれを伴うことがあり、放置すると日常生活の質を著しく低下させてしまいます。頸椎椎間板ヘルニアのようなはっきりした病名がつかないことも多いですが、当科では超音波を用いた腕神経叢ブロックや神経根ブロックなどの神経ブロック、偏光近赤外線による温熱療法、漢方薬を含む鎮痛薬による薬物療法、運動療法、食事療法などを用いて、症状の緩和を図ります。

三叉神経痛

 三叉神経の1枝あるいはそれ以上の分岐の支配領域にあらわれる発作性の激しい痛みで、刃物で突き刺されたような短時間の痛みが反復するものです。典型的三叉神経の病態の仮説は、頭蓋内小脳橋角部における三叉神経根部で、三叉神経が血管に圧迫されることで生じるといわれています。その他さまざまな器質的疾患によるといわれています。当科では症状の程度に合わせて、神経ブロック、薬物療法、偏光近赤外線による温熱療法を行っています。

気象関連痛(いわゆる「天気痛」)

 昨今では気候変化に伴い、さまざまな痛みが生じることがわかってきています。とくに日本は海に囲まれ、地球温暖化の影響もあり昔に比べて降水が多くなっていて、痛みに限らず不調をきたす方が多くいらっしゃいます。当科ではこうした気象に関連した体調不良について、それぞれの患者さんの症状に応じて漢方薬を含む薬物療法、温熱療法、運動療法、食事療法などを用いて、アプローチしています。

ブロックについて

硬膜外ブロック

 脊髄神経をおおっている硬膜による硬膜外腔というスペースに局所麻酔薬(場合によりステロイドを添加する)を注入することで、脊髄神経、交感神経を遮断する方法で、主に胸椎、腰椎、仙骨神経支配部位の除痛を選択的に得ることができる治療方法です。腰椎疾患による腰下肢痛、帯状疱疹関連痛、会陰部痛などが適応となります。

トリガーポイント注射

 軽度の刺激でも筋の緊張や痙縮が生じるトリガーポイントに細い針を刺入し、局所麻酔薬などの薬液を注入することで痛みを軽減させる治療方法です。

腕神経叢ブロック

 頸椎から出た脊髄神経が腕に行く腕神経叢を形成する部位に、局所麻酔薬(場合によりステロイドを添加する)を注入する方法です。ブロックを施行した方の上肢の運動・知覚神経、自律神経の遮断効果があり、頸部から肩、上肢の痛みや血行障害を改善することができます。これらの作用から、頚椎症、帯状疱疹関連痛、上肢血行障害による痛みなどが適応となります。当科では安全に確実に施行するために超音波を用いて行っています。

直線偏光近赤外線療法について

 直線偏光近赤外線治療は、光線治療器により光が生体のより深部に到達するほど効果を得られやすいといわれています。直線偏光近赤外線は水にも血液にも影響されにくく、生体の深達度が高くなっています。光エネルギーによる光作用と、光エネルギーが輻射熱に変換されることによる温熱作用により血流増大、抗炎症作用などにより疼痛軽減に関与しています。血流を良くしたい部位に局所照射したり、頚椎第6番目の横突起の前面に集まっている交感神経(星状神経節)に照射することで、顔面・上肢・上胸部の血流が良くなります。

当科では、患者さんの状態に応じてさまざまな治療を行っています。痛みでお困りの時には、ぜひご相談ください。

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