診療医員:日本リハ学会専門医・指導医 山田 尚基
主査:日本理学療法士協会員 種田 英子
理学療法士11名、作業療法士6名、言語聴覚士2名
*年間リハビリテーション施行件数:
PT:約20,000件
OT:約10,000件
ST:約4,000件
脳卒中や外傷(頭部外傷・骨折など)、呼吸器や心臓疾患、そして悪性腫瘍といった各種疾患に対して、できるだけ早く自宅退院できるように積極的なリハビリテーション治療を施行しています。特に科内はもちろんのこと、科の枠を越えた強固なチームワークで疾患の早期からリハビリテーションを提供しております。
外科手術では、呼吸器外科をさきがけに、術前より評価・訓練し、術後早期からリハビリテーション治療を開始、早期退院を目指しています。開胸手術などでは、あらかじめ呼吸機能を上げるべく、術前に呼吸リハビリテーション治療を指導・施行し、安全な麻酔と手術の実施、そして術後の早期離床を目標に取り組んでおります。
ボツリヌス療法の臨床風景
脳卒中後上肢痙縮・下肢痙縮を中心にボツリヌス毒素治療を実施しており、短期入院でのリハビリテーション治療もこれから展開する予定です。ボツリヌス毒素を目的とする筋に注射投与することで、過剰収縮させていた原因物質のアセチルコリン放出が阻害され、筋弛緩作用(抗痙縮作用)が発揮されます。これまで10年以上に渡りこの治療を実践し、重篤な副作用を経験したことはなく、比較的敷居の低い治療であると感じております。ボツリヌス製剤の筋注投与後にセラピストによるリハビリテーションの実施がより効果的であるとの考えから、1週間以内の入院治療で飛躍的に痙縮の硬さを改善しようとする試みも展開する予定です。
痙縮による上肢の異常肢位