乳児血管腫は、皮膚や内部にできる赤いあざで、見た目が苺のようであることから「苺状血管腫」とも呼ばれます。生後数日から出現し徐々に盛り上がってきて、1歳頃をピークにその後は自然退縮傾向となります。しかし、大きさや深さによっては赤みや瘢痕が残ることもあり、形態や部位によっては治療の適応となります。
治療はプロプラノロールという内服薬や、レーザー治療です。プロプラノロールはもともと高血圧や心血管の治療薬ですが、苺状血管腫への有効性が分かり、2016年からへマンジオールシロップ®という内服薬が治療に使われています。
投薬開始時や増量時には循環器や低血糖のチェックが必要ですので、入院により治療導入をしています。
経過により皮膚科も一緒に診察を行いますので、まずは小児科外来の予約をお取りください。