通常、「傷はまっすぐ」というイメージがあり、直線的な傷(特にしわを横切るような傷)は目立ちます。
そこで形成外科では、ジグザグに縫合することでイメージをくずし、傷を目立たなくさせる方法をとります。小さな傷の手術は、局所麻酔でおこなっています。
帯状疱疹後のおでこの皮膚の陥凹を気にされて当科を受診した患者さんです。
① ②
①手術前のおでこの傷の状態です。
②術前の切開線のデザインです。
傷をジグザグに縫合することにより傷を目立たなくさせる方法(W形成術)です。
さらにジグザグの一辺をしわに合わせると、より傷を目立たなくすることができます。
③ジグザグの青線のところを切開し、陥凹している部分を切除して傷の縫合を終了したところです。
④術後4か月の状態です。傷は赤く硬くまだ目立っています。
⑤術後6か月です。徐々に赤みと硬さが引き傷は目立たなくなっていきます。
⑥通常6か月ごろより傷が落ち着いて目立たなくなります。
傷の赤みと固さがとれて次第に目立たなくなっていきます。
⑦体質による個人差はありますが、それ以降も徐々に傷は目立たなくなっていきます。
帯状疱疹編をお伝えしました。外傷編と合わせて、傷でお悩みの方はお気軽にご相談ください。