経鼻内視鏡検査とは、鼻から柔らかい管の先にカメラの付いた内視鏡を挿入し、食道、胃、十二指腸を観察する検査です。いわゆる「胃カメラ」の検査です。潰瘍、炎症、腫瘍、ポリープなどを診断するために行います。
経鼻内視鏡の太さは5.8ミリで、従来の経口内視鏡(9.2ミリ)や鉛筆(7ミリ)より細くなっています。
また、口からの内視鏡ですと、舌の付け根に触れますので咽頭反射が出て苦しくなりがちですが、鼻から(経鼻)の内視鏡検査ですと、舌の付け根にふれることがありませんので咽頭反射が起きないので、比較的楽に検査が受けられます。(図1のとおり)
2015年、「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン2014年版」が発表され、胃がん検診の方法としてバリウム検査の他に胃内視鏡検査が推奨されています。2016年、厚生労働省も、胃がん検診として胃内視鏡検査を推奨していく方針を発表いたしました。
実際当院人間ドックでは、2016年4月から2016年9月末までの間の「内視鏡検査」での胃がん発見率は「バリウム検査」に比べ1.89倍と約2倍でした。
人間ドックをご利用いただく場合、まず、ピロリ菌の存在の有無(人間ドックですと「胃がんハイリスク検査」を実施)を調べ、そのリスクによって上手にバリウムと内視鏡検査を使い分けることをお勧めします。
オプション料金 7,560円(消費税込)
オプション料金 5,400円(消費税込)
図1