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けんこう家族 第138号

第138号 2020年10月1日発行

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糖尿病と感染症

勝田 秀紀

内分泌代謝内科 主任医長
勝田 秀紀


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者数がニュースで毎日放送されています。生活様式が一変してしまった中で今後私たちの生活はどうなってしまうのか、心配されている方は多いのではないでしょうか。そのなかで、特に感染症に注意しなければならない人として、高齢者の方々と共に糖尿病の患者さんが挙げられることがあります。

糖尿病の患者さんは厚労省の国民健康・栄養調査によると、その予備軍を合わせて約2000万人。高齢化で患者数の高止まりが予想されていますが、まだまだ国民病の代表格です。一方で日本の糖尿病の患者さんがお亡くなりになる原因調査結果によると、感染症が悪性新生物に次いで第2位と報告されています。高齢化社会に伴い、糖尿病の患者さんも高齢化しますのでこれに合わせて感染症による死亡率が上がったと推察されていますが、実際に糖尿病の患者さんはCOVID-19にかかりやすいのでしょうか。中国と米国の患者さんのデータによりますと、両国ともCOVID-19患者さんにおける糖尿病患者さんの割合は10%ほどです。これは各国の糖尿病有病率(国民全体における糖尿病患者さんの割合)と大きな差はありません。すなわち、糖尿病があるからといって、必ずしもCOVID-19に感染しやすいわけではなさそうです。しかしながら、糖尿病患者さんはCOVID-19に感染すると重症化しやすいのかといった観点からみますと、残念ながらそのリスクは高いことが知られています。COVID-19による重症化要因は糖尿病に加えて、年齢、高血圧、心血管疾患、慢性呼吸器疾患、悪性疾患とされています。高齢化社会を迎えた我が国の糖尿病患者さんの3/4が高齢者であることを考慮すると、これらの疾患が併存する糖尿病患者さんは多いと考えられますので十分な注意が必要です。

では糖尿病患者さんがCOVID-19に感染した際に重症化するのを予防する方法はあるのでしょうか。実は普段の血糖コントロールが良好に保てている糖尿病の患者さんは血糖コントロールの良くない患者さんと比べるとCOVID-19感染症の重症化やその死亡率は低下していることが知られています。すなわち、3密をさける、手洗い、せきエチケットなどの基本的な感染予防対策をしていただくのと同時に、今まで以上に食事や運動に気をつけて血糖コントロールを良好に保つように努めていただきたいと思います。

当院は十分な感染症対策をしており、慢性疾患の方々が安心して通院できるようにしています。処方された薬がなくなっても、「医療機関に行くと感染するリスクがあるから」とそのままにして血糖コントロールを悪化させることがないようにしてください。


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