第135号 2020年1月1日発行
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本年は年号が平成から令和に改まって最初の正月を迎える年になります。私も昨年4月にこの東京逓信病院の病院長に就任いたしましたが、赴任後初めて迎える正月が、この記念すべき令和の最初の正月となることに、何か言葉に言い表せない喜びを感じております。
ただ、年号が平成から令和に変わったからと言って、急に何かが大きく変わるわけではありません。現に和暦の年号が変わった現在も西暦はそのまま使用されています。しかしながら、新しい令和の時代を意識することで、その先にある未来に懸ける私たちの気持ちは明らかに変わってきます。この一人ひとりの気持ち、自分では気づかないような小さな心の変化は様々なところで形になって表れ、そして、その変化は大きなうねりのような流れへも繋がってゆくはずです。だからこそ私はこの新しい時代の始まりを大切にしたいと考えています。新たな時代を迎え、病院職員も、これまでにも増して質の高い医療サービスを、皆さまに提供しようと気持ちを新たにしています。その気持ちを一つに纏め、形にしていくことが私の役割だと考えています。
私たちはこれまでも、地域に根差し、その一方でわが国屈指の質の高い医療を提供できる病院を目指してまいりました。この姿勢はこれからも決して変わることはありませんが、新しい時代ではこの姿勢を広く皆さまに知っていただくため、私たちの得意とする診療分野を皆さまにお知らせする情報発信に力を入れるつもりです。
また、私たちは患者さんへの治療やサポートに加え、病気を予防する活動、病気になってもそれを早期に治療する取り組みにも力を入れてまいります。当院の人間ドックでは、病院と密接な連携をとることで、より迅速で質の高いサービス提供が可能になっています。新しい時代では、この活動をさらに強化いたします。当院の人間ドックご利用の皆さまには、地域に密着した当院だからこそできるシームレスな治療へのつながりをご実感いただけます。
新たな時代を迎えて、私たちは皆さまにも「東京逓信病院は変わった。これまで以上に親しみやすくなった」と変化を肌で感じていただきたいと思っています。そして、この変化が、何よりも皆さまの健康な毎日の暮らしへとつながることを祈念いたしております。