第134号 2019年10月1日発行
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本年4月に麻酔科部長を拝命いたしました大辻幹哉と申します。大学を卒業した後、複数の総合病院において手術麻酔を中心に経験を積んでまいりました。地域の皆さまの健康維持に少しでも貢献できるよう尽力する所存です。よろしくお願い申し上げます。
当院麻酔科は、手術室における麻酔管理、外来におけるペインクリニック、一般病棟における緩和ケアチームなどの活動をしております。これまで、平石禎子前部長の下、手術室においては「安心安全な麻酔」の提供、ペインクリニックにおいては神経ブロックやレーザー治療を含む多角的な診療を心がけてまいりました。今後も前部長の哲学を継承しつつ、新しい医療を取り入れながら、信頼関係に基づくチーム医療を実践してまいります。
私たち麻酔科医は、皆さまが手術を受けられる際、あるいは、ペインクリニック外来にお越しの際にお目にかかることになります。
手術を受けられる方におかれましては、さまざまな不安があるとお察しします。麻酔についての不安もそのひとつではないでしょうか。私たち麻酔科医は、皆さまがより安全に手術を受けていただけるよう力を尽くします。安全の確保に何よりも大切なことは、事前に皆さまのお身体の状態を正確に把握することです。手術が決まった後、私たちから皆さまのお身体についてお尋ねします。少し面倒くさいと思われるかもしれませんが、皆さまの生命に関わることと思ってご協力ください。それらの情報をもとに術前の準備を十分に行い、術中は適切なモニターを使用し、手術内容やお身体の状態にあわせた細やかな麻酔管理を行ってまいります。
当科ペインクリニック外来では、あらゆる痛みを総合的に診断し治療しています。当科に来られる患者さんを疾患別でみると、帯状疱疹後神経痛、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などによる腰痛、下肢痛、頚部痛、肩の痛みが多く、その他に、三叉神経痛、癌性疼痛、外傷性・術後慢性疼痛なども診療しています。当科では、病態に応じて、神経ブロック、非侵襲性のレーザー、薬物などを組み合わせた総合的治療を行っております。痛みの原因は多岐にわたりますが、原因疾患によっては関連科と連携しながら診療を行います。初診は月曜日(午前・午後)、水曜日(午前)、木曜日(午前・午後)、金曜日(午前)です。